覚えやすさは何と関係してるんだろう。
薙刀式は覚えやすくマスターしやすい配列だと思う。
自分が覚える過程をやってないから断言できないが、
数々の証言がある。
Twitterから。
> 薙刀式タイピングを練習中!
> 1時間くらいで主要キーぼんやり記憶できて助かる、よい配列、、、
2面しかないからか?
新JISを覚えたときはめちゃくちゃ楽だった。
カナ配列、と構える人は新JISやってみるといい。
3日で何とかなる。
でも月配列は途中でやめた。
なぜか合わなかった。
前置シフトが合わなかったからかな。
シフト方式と面数は、
一つあると思う。
僕はセンターシフトが好きなのかもしれない。
親指シフトは厳密には3面配列だが、
濁音同置によって、
おおむね2面の配列と扱うことができる。
これは新JISよりなんか難しかった。
親指の同時打鍵に気を取られたのもあるかもだが、
字の配置にあまり合理性を感じなかったのが大きい。
思ったより小指の負荷が高いのも気になったし。
新JIS>親指シフトに感じたのは、
新JISは連続シフトを前提としていて、
「指が繋がる」感覚があったからだと思う。
事実、繋がりにくいカナ、
たとえば「ひ」とかは全然覚えられなかった。
前後によく繋がるカナの位置は、
メジャー位置にあることが多いので、
すぐに手が動くようになった。
「覚える」のは、脳ではなく手だ。
運動記憶として覚えやすかったのだ。
それは「場所感覚(住所)」ではなく、
「経路の感覚(ルート)」みたいなことだ。
新JISの方が親指シフトより、
「整理された町」だと感じた。
自分が郵便局員だとして、
ポストを回らなきゃいけないとしたら、
新JISのほうが合理的で行きやすいルートが多いと思った。
1カナの場所と1カナの場所で2カナを打てば情報量は2だけど、
ルートで打てば1.5くらいには情報量が落ちる。
そんな感じで最初の記憶量を下げていると思われる。
薙刀式はそんな経験から生み出された、
「一筆書きのように言葉を書く」ことを目指した配列だ。
アルペジオで日本語の「本質的なもの」を書きやすくしている。
(何が本質的かは議論があるだろうが、ここは僕が恣意的に選んだものだ)
感想には、
「主要キーの記憶」とあるが、
それらは主たる言葉の構成要素であるから、
いい位置に置いてあるのだろう。
これは薙刀式を作った時の最初の感覚だ。
「あのカナがここにいてほしい」という、
まだよく分かってない僕の感覚で置いたからね。
その無意識を言語化して、
ようやくここまで分析してきた感じだね。
まあ、「最初の一時間で好印象」なんだから、
「最初の一時間ではまだなんもわからん」
よりは相当いいのではないか。
何故ならゴールがぼんやりとでも意識できるからだ。
「主要キーで一時間なら、全部で10時間でいけるのでは?」
とか思えば、まあ頑張れる。
同じことを10日かあー、と覚悟が決まる。
「まだわからん」だと、10時間なのか100時間なのか、
何とも言えないだろう。
ゴールが見えた状態の三日間と、
五里霧中の三日間では、
のめり込み方が違うと思う。
薙刀式は、これまで配列を言及してきた人とは、
異なる文脈の人が試すことが多い。
潜在的に、論理配列、物理配列が変だと思ってる人が、
試すことが多いんじゃないかと思われる。
日本人の集合無意識があって、
「あのカナはあそこにあるべきでは?」
なんて感覚があるかは分からないが、
それとは関係なく、
合理がそこにあると思われる。
その合理は、旧来の「頻度に応じて並べる」
以外の方法論なんじゃないかな。
2024年08月22日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック