いつも思っていることだけど、
qwertyローマ字はいつも指があちこちに飛ばされて不快である。
一方薙刀式は落ち着いて近いところを打っている気がする。
二連接の頻度トップ30を図示することで、
この感覚を図解できるのではないかと考えた。
まずは薙刀式から。
カナ二連接のトップ30はkouyさんの100万字統計から。
左右同時押しの拗音は飛ばした。
再頻出の「ょう」を100として、
他の二連接は相対的な頻度を線の太さで表している。
赤が同手連続、水色が左右交互。
左右アルペジオが打ちやすいところで使われていることがわかる。
左右交互は人差し指中指がほとんどで、
薬指小指はほぼ使われていない。
これらの運指のおかけで、
アルペジオを行くときは最速の感覚、
左右交互は強い指同士でやる感覚がある。
さてqwertyだ。
データの根拠は大西さんのものを使った。
https://docs.google.com/spreadsheets/d/e/2PACX-1vTziwi84O_UJlA68R2DY--A3p9CGLY_0tLguLA0LcwiRPrM0u-k2Bn3pD4uO8SyD_Uhwre-ySfI8bCR/pubhtml#
の二連字のもの。
薙刀式を見ると、この連接が汚い。
最頻出はNOで、これを100としたとき、
他の二連接は相対的な頻度を線の太さで表している。
ローマ字だから各文字の組合せ数が少ないからか、
最頻出からあまり頻度が減らない。
カナだと「ょう」が突出して出て、
その他はどんどん減っていくのだが、
ローマ字は減らない。
つまり、どんな組み合わせも等価に打つことになる。
で、その様子が汚いのだ。
右手の同手を見よう。
アルペジオとは言い難い。
NI+IN, NO+ONはアルペジオだが、いきなり遠く打ちづらい。
UN, KU+UKもかなりの頻度だ。
この二つが最適化の対象になる理由が分かる。
打ちにくいうえに頻度が高いからだね。
標準運指でこれを取ることを強制するならば、
相当理不尽運指ということになる。
左手の同手。
AからERTに流したものが多い。
左手はATが目立つ。
それって打ちづらいよね。
またGAとかも無理がある同手連接だ。
DEもこの流れから突出して無理があり、
これも最適化運指の筆頭に上がるくらいなのが、
よくわかる。
左右交互はどうだろう。
薙刀式の中心部に比べて、
左外縁部、Aとの組み合わせが多い。
全体を大雑把にとらえると、
AとNを最も使い、NOが最頻出だ。
ERTとAをつないで、UIOとNをつなぐ。
使いにくくてしょうがないじゃないか。
指が飛び回るという感覚は、
なんとなく図に出ているような気がする。
また、qwertyはロウスタッガードのほうが、
格子配列より打ちやすいと言われる。
そりゃそうだ。
NとUIOの距離は近くなるが角度が立って手首を回転しなければならないし、
AとERTの距離も近くなるが、窮屈になってしまうからだ。
同手連続(アルペジオ含む)が打ちにくくなるわけだ。
自作キーボードにおいて、
カラムスタッガードやその他の非ロウスタッガードが、
指の動きとしては合理的なのに支配的にならないのは、
qwertyを使うがためだ。
qwertyは運指を考えるかぎり、
ロウスタッガードが最適なのである。
ロウスタッガードが愚かだと思う合理的な人は、
同じくらいqwertyが愚かだと思わなければならない。
改めて並べる。薙刀式とqwertローマ字。
これでもqwertyを使い続けるかい?
どんな合理もないじゃないか。
こんな拙劣な道具で手を壊す理由はない。
日本人の生産性を下げているのは、
明らかにこれだよ。
使いにくい道具の代表例として、
ダーウィン賞をあげたらどうかね。
2024年08月22日
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