CharaChoderのRev2と思われるものが登場している。
283ドルかー…
https://www.gizmodo.jp/2024/08/master_forge.html?utm_source=dlvr.it&utm_medium=twitter&utm_campaign=10963cc13f0b731d76340b89a513bf23
デモで打鍵してるのがCharaChoderなので、
論理配列自体は同じで、
トラックボールがついたり、金属ボディになったりと、
より使いやすくなったのだと思われる。
ただ持ち運びはどうなんですかね。
日本語でこんな感じで打てるのは、
最大10キー同時押しのステノワードしかないね。
難易度的にははるかにこっちの方が楽そうだ。
キーボードで母国語を入力することにおいて、
英語はめちゃくちゃ有利だなー。
一文節が「子音複数+母音+子音複数」の構造をしていて、
単語が数音節でできてるから、
一音節分同時押しを数回やれば一単語だからね。
この音節構造と同時押しの仕組みは、
日本語の音節構造だと無理なんよね。
アクセント以外の母音省略みたいな仕組みは無理なのかな。
wktkみたいなやつ。
誰か考えて。
2024年08月25日
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アブジャドで有名なのがアラビア語で、基本的に母音を書かずに子音のみで表記する音素文字系の言語です。
日本語のアブジャド入力はAZIK-Jankやabj配列が対応していたと思います。
あとは二十年くらい前になりますが、どこかのメーカーの携帯電話にそれっぽい入力方式が搭載されていた記憶があります。
abj配列は作者氏は使いにくいとして、
その後使ってなかったはずです。
アイデアとしては誰もが考えるけど、
流行ってもいないのは、
なんらかの欠点があるのかもですね。
アラビア語はやたらa音が多いから子音だけでも成立するのかなーと想像してますが、そのへんどうなんでしょ。
アラビア語の文語が子音(と長母音)で成立しているのは、母音が基本的に「アイウ」の三種類しか存在しない点も大きいですが、書き手も読み手も「この綴りではこの読み方しかしないと知っているから」です。
語形や前後の文章で母音がどう付くのか分かりますし、同形異音語も大体判別できるんです。
子ども向けや初心者向けの教材では母音を示す記号が単語に付いているので、それを使って語彙と活用形の規則性を覚えていくんです。漢字のふりがなに近いですね。
wktkとgkbrは子音の並びから相撲の「若貴」、昆虫の「ゴキブリ」と読むこともできますが、インターネットに親しんだ人なら「ワクテカ」「ガクブル」と読む共通認識があると思います。
これと同じような感覚と言っていいと思います。
個人的に日本語のアブジャド入力は面白さの塊のように感じていますが、子音を入力して正確な文章に変換するのはかなり難しそうです。
入力時の脳負荷もかなり高そうなので、隠語やスラングとして使うのが限界のような気がします。
アラビア語かじってるとはレアな…
なるほど予想通りというか、
一意に決まる組み合わせなんですね。
そうじゃないと同音異義語になっちゃうだろうし。
ローマ字のアブジャド入力は魅力を感じたのですが、
「打鍵数を減らすという意味でカナ入力でいいのでは?」
と思ったので掘ってないですね。
とはいえ、カナ系新配列ではシフト面入力のため、
打鍵効率(1カナ当たりの総打鍵数)が1.2〜1.3程度に膨らむので、
理論値1.0にはなっていません。
マイナー母音Eは入力してAは省略できる、
まではよいですが、IOUをどうするかは悩ましいところです。
そしてそれが1.3を切るのかはやってみないとなんとも…
「単語登録によって、特別な言葉だけはアブジャドにする」
ことはすぐに可能だとは思いますが、
果たして一意に決まる語がどれくらいあるのか、
まだ誰も調査してないと思います…
あ、あと二重母音の問題もあった。
tkを仮に「貴」に登録したときに、
tkiを「たかい」なのか「貴い」なのかのルールも決める必要があります。
例外処理やるだけで一杯になりそうな予感。
「たかい/貴い」のように、kngetが「考えた/考えて」のどちらなのか、omttが「思った/思って」のどちらなのか、syが拗音なのか「さ行+や行」なのか……という判定も必要になりますね。
かなり雑な計算になりますが、ローマ字を全てデフォルトレイヤーに配置して、文字列+補助用の母音一字で正確に変換できるシステムが組めたと仮定した場合、平均打鍵効率は1.24くらいになると思います。
うーん、1.24かー。
効率のいいカナ配列とそんなに変わらないなー。
それでいておそらくAZIK並みの記憶量がいるから、
果たして使いやすいのか、という問いになりそうですねー。
薙刀式は1.3程度だから、
その0.6の差だったらむしろ記憶負荷の少ない薙刀式じゃないか、
とすら思える…
tomoemon-AZIKが、
2000定義使ってようやく薙刀式と同程度の日常文速度なので、
うーむ、革命的になるんだろうか、
と疑問。
もちろん、個人の向き不向きがあるから、
すごくいい感じに打てる人はいるかもしれない…?
たとえば、薙刀式の単打とセンターシフトの2文字だけを割り当てると考えると、「. H E F」 と打ったとき、[らわ][くや][てり][かま]からなる16通りの中から選べばよいので、辞書やN-gramやニューラル言語モデルなどを駆使すれば、ある程度望みの文字列を出せるのではないかと思います。
(実は自分がやっている漢直とかなの融合も同じ理屈です)
理屈は分るんだけど、なんかできそうだよなあ、
という希望的観測で話している感じですかね。笑
情報量なんかをうまく定義して、
ほらこれくらい難しいのだ、という定量的な話になれば、
可能/不可能っぽいなあ、ってわかるかもしれないですね。
その中で打鍵効率1.24という具体的な数字が出てきたのは興味深かったです。
カナ配列と打鍵効率は変わらないが、30キーオール単打配列ならば、
希望はあるかも知れない?
ちなみにこちらの方の手法をパクりたい(笑)と思ってます。
https://x.com/miwa_ensan/status/1818545939134791903
ニューラル言語モデルを使って変換候補を選択しています。
>ちなみにこちらの方の手法
ニューラルネット(ディープラーニング?)の手法なら、
漢字変換だろうがアブジャド表記法だろうが学習はさせられるはず。
ただ一意に決まるやつを間違うこともあるんだろうなー、
という予測はしています。
なんらかの前処理をするのかしら。
wktkの例だと、iiiiとかeeeeはないはずなので、
思ったより候補は少なくなるかもしれないです。
ただ「なんでもない」を表記する方法としては、
nndmnでいいのかは難しいところ。
二重母音と撥音とナ行が絡むと急にややこしくなりそう…