モバイル型アームレスト。
手首を机に置いたとき、
ちょうどいい角度に前腕が来るように置けるシステム。
(現在試作のため片手分しかない)
同じ機構で、
ななめに板をはさんで、
肘近くまで斜めのアームレストを置けるシステムをつくってみた。
それがこちら。(失敗作)
悪くない設計思想だし、
使い心地もよかったのだが、
一個欠点があった。
肘を置けるがゆえに、
肘を中心に腕が回るときの、
トルクが大きいのだ。
これは、机に対してクランプで止めている。
上から見て半時計まわりで締まり、
時計回りで緩む。
なので内向きに回転する分には問題ないが、
外向きに腕が回転するときに緩んでしまうのだ。
これはネジという機構でやる以上宿命……
腕のトルクに負けない、
クソデカねじにすればいいのかなあ。
一応左手側は逆ネジにして、
「内側方向には締まるが、外側方向で緩む」には左右対称で統一している。
だがしかし、使うほどに緩んでいくという宿命よ……。
(大体10分くらいすると締め直しが必要になる。これは実用的ではない)
なので、
トルクが小さければ回転しても緩まんやろ、
という考え方で、半径を小さくする、
すなわち前腕前側のみを置くようにしてみたのが最新版。
もちろん肘まで乗せられるのがベストだが、
結構いいんですよ。
前の版でさすがに回転ひどいなー、
と板を抜いて手を乗せてみたら案外使い勝手がよかったので、
手を乗せる専用を作ってみた感じだ。
しばらく使ってみると、かなり良い。
肩が楽になる。
通常のタイピング姿勢では、
重たい両腕を肩近辺で吊っているわけで、
それが楽になるわけだ。
巨乳ちゃんが胸をブラで吊っているから肩が凝る、
みたいなことと同じ?
具体的には、
鎖骨の下から間接にかけてと、
脇と、
肩甲骨の上のほうが、
緩む気がする。
その辺メインで吊っているのかー、
などと理解する。
持ち運びも小さいのがよいな。
(板で腕を乗せるシステムは持ち運びやセッティング、
撤収がかなり面倒なのだ……)
大人の腕は一本5〜6キロあるという。
それを肩で吊り、手首一点で支えるのには無理があるよなあ。
同じ体勢で打ち続けることも困難だろう。
数分から数十分はできても、
二時間とかは無理だろ、と思う。
(でもそれは執筆では普通だ)
前腕部をそこに参加させることで、
より支えるのが分散して楽になるように、というのが基本的な考えだね。
やってみて分かったのだが、
こうやって斜めに前腕を置くと、
相対的に逆チルトになる。
手首の背屈を避けられるので楽になるね。
あと実際に打ち続けてみて、
この前腕の位置が、
「足を上に組んでやや外側に足を開き、
太ももの上に肘を乗せて打つ姿勢」
だということに気づいた。
無意識的にも意識的にも、
腕を休ませるときはそうしていたのだが、
これで「手を乗せるために足を組む」
必要がなくなり、腰のことだけ考えて足を動かせばいい、
ということになった。
なのでめっちゃ楽。
あと、MJFのPA12GBの昔キーキャップでよく使ってた材料なので、
#400、#800で磨くと手触りが気持ち良くなる。
(#1000以上はまだ試してない)
蜜蝋仕上げでしっとりなのにツルツルという手触りが、
とても気持ち良い。
後は実戦耐久テストのみだ。
よければ左手ぶんもプリントするかー。
(全部で2.5万円するんだけどさ)
キーボード空中庭園バビロンプロジェクトは、
斜めバビロンになり、
ついに斜めアームレストになった。
これもバビロンと名付けるのは違う気がするので、
まったく違うネーミングを考えるかー。
とりあえず「モバイルアームレスト」と、
ジャンル名だけ名付けておく。
2024年08月27日
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