qwertyがよろしくないのに凝りたとしよう。
論理配列を変えたいと願うとする。
どれにしようか。
勇気が必要だ。
周りにいれば話を聞けるが、
今は普及初期なので、
一人でやってみるしかない。
なので、エイヤとビビリの間を往復することになる。
Twitterから。
> 腱鞘炎が悪化してきたので、本腰を入れて論理配列を変えようと思うが、薙刀式に踏み込む勇気がない…大西配列かなあ…
勇気の谷が広がっている。
小さな順に、
・無拡張ローマ字(文字の入れ替えのみ)
・拡張ローマ字(っ、んなど特別文字あり)
・カナ清濁同置
・カナ清濁別置
・漢直
だろうか。
大西配列は最初の谷、
薙刀式は第三の谷を超えなければならない。
谷の大きさは順に大きくなる。
これをエイヤと超えて練習を始め、
挫折せずにマスターしなければならない。
何も素養がない状態で、
いきなり最大の谷に挑むのは無謀だ。
いや、人類に不可能ではないが、
事故って死ぬ(あきらめる)率は高かろう。
(そもそも漢直のマスターは全漢字はまず無理で、
1000字程度が実践的だが)
まあ、人の心理として、
一番簡単な、
超えられそうな谷から手をつけるのはよくわかる。
ローマ字とカナ、カナと漢直の間に、
とくに大きな谷があろう。
谷を飛んで、向こうに着地できる確信を得たいだろう。
というわけで、
最初はローマ字でいいのかもしれない。
初心者コースみたいなことかな。
勇気のある人はいきなりカナでもいいだろう。
僕は「ローマ字の感覚」が結局好きになれなくて、
「カナの感覚(数カナを数打鍵で一気に打つ)」
が欲しかったので、
カナの谷を超えた。
ただこのカナの流れの気持ちよさがあり、
これと漢直が融合していないため
(漢直のカナ部分はあまり良いとはいえないので、
カナ配列と漢直の融合を目論んでいる)、
カナ止まりだね。
大西配列は無拡張ローマ字では、
多分一番覚えやすいと思う。
その代わりあると便利な字、「っ」「ん」はない。
atta、yattaなんかは子音2回の面倒さは残るし、
sonnnaでnを3回打つわずらわしさも残る。
谷の大きさと、便利さは比例する。
まず簡単な谷を超えて、
自分なりに改造するという選択肢もある。
次の谷を試そう、というルートもある。
これが行けるならこれも行ける、
ということが配列習得にはよくあることなんよね。
配列を変えたことがないとか、
qwertyを長く使いすぎた人とかは、
配列を変える勇気の谷が、
実際よりも大きく見える。
僕の母は坂の町に育ったので、
子供の頃から自転車に乗れないまま大人になった。
オバさんになってから、
大人用の三輪車(自転車の後ろが二輪でカゴがついてるやつ)
を買って、それで走ってた。
長いこと歩きしか知らなかったから、
いきなり自転車は怖かったんだと思う。
そんな感じかな。
論理配列を変えよう、という新配列の運動は、
qwertyを脱出してqwertyを相対的に見る運動でもある。
地上しか知らない者は、
地球を外から見る視点を持っていない。
大西配列、いいんじゃないでしょうか。
もっと行けそうと思ったら、
薙刀式のレッスン2くらいまでやってみて下さいな。
行けるかどうか分かるんじゃないか。
2024年09月02日
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