曖昧さの残る語順があり得るというバグがある。
以下の文はおもしろかった。
https://x.com/kanorin/status/1828777304996426223
お客様と豆かすを利用して作成した消臭剤です
さて問題。
この茶色い物体がお客様と豆かすの両方を引き潰していないものとして、
正しい文に直してみなさい。
そしてその原因と対策について論じなさい。
以下に解答例。
お客様と豆かすを利用して作成した消臭剤です
→
お客様と作成した、豆かすを利用した消臭剤です
豆かすを利用した、お客様と作成した消臭剤です
豆かすを利用した消臭剤です。お客様と一緒につくりました!
原因:
一文の中に、ふたつ動詞があり、しかも並列なこと。
利用する、作成するのふたつがあるため、
これのどちらが重要なのかわからない。
豆かす利用の消臭剤なのか、
お客様とつくったことが重要なのか、
この文意では読めない。
したがって解答例では、
二文に分けたものがもっとも分かりやすいと感じた。
日本語は語順を自由にできて、
なおかつそれらを一つの修飾語句として、
ひとつの名詞にかけることが出来る。
どちらかが主、どちらかが副ならば、
副を修飾語句にして、主にかければよかろう。
それが解答例の上二つ。
しかしどちらが主なのかよくわからないため、
この二つではまだ言いたいことがよくわからない。
たとえば、
「お客様とつくるキャンペーン」第一弾、
「豆かすを利用した消臭剤」です!
のように、構造をわかりやすく直す手もあるよ。
対策:
二つの話を一文で示さないことを心がけると、
混乱する文章を避けられる。
主と副を決める。
最悪副はなくても良いならばどっちかを決める。
コーヒーショップでの環境利用という文脈ならば豆かすが主、
お客様と協力することを言いたければ豆かすは副。
決めていないものは、
どんなテクニックを使っても中途半端な文になる。
実は文章テクニックなんてものは大したものではない。
文意の背筋を決めることが、
分かりやすい文章をつくることなのだ。
分かりにくいのはあなたの文ではなく、
あなたの意図なのだ。
2024年09月03日
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