ケンブリッジ大学の例の研究と、打鍵が似ているのでは?
と感じたので議論する。
昔から薙刀式の、「問題ない」がうまく打てないことがある。
センターシフトを【】、同時打鍵を()とすると、
【K】,(FN)KMK
を、
【K】,FNKMK
と誤打することがたまにある。
Fを離してしまって、Nをうつと、「だ」が「かた」になる。
なぜそれが起こるのか、その他は起こらないのに、
このミスだけ起こるのか、前から不思議だった。
このシークエンスだと、
最後の「たいないNKMK」がとても高速なアルペジオで打てる。
それに比べて、前半の「もんだ【K】,(FN)」が、
とてももっさりしている。
この速度の差によって、
(FN)の同時打鍵をFNの順次にミスるのだろう、
と仮説を立てていた。
ところが、
それと違う現象があるのでは、という説。
日本語は5母音があるとはいえ、
実際にそれを明瞭に発音するのはそれほどなく、
実のところあいまい母音で発音していることがとても多い。
「あいまいぼいん」の「ま」とか、
だいぶいい加減な音だと思う。
つまり、語頭の「あ」、語尾の「いん」
以外は結構あいまいな発音じゃね?と気づいた。
これはケンブリッジ大学の例の研究を想起させる。
人間は、頭と尻の音だけあってれば、
途中が入れ替わっても補完できる、
というやつ。
こんちには みさなん おんげきですか?
わしたは げんきです。
このぶんしょうは いりぎすのケブンリッジだがいくの
けゅんきんうの けっか にんんげはもじをにしんきするとき
そのさしいょと さいごのもさじえ あいてっれば
じばんゅんは めくちちゃでも ちんゃとよめる
というけゅんきんうにに もづいとて
わざと もじの じんばゅんを いかれえて あまりす。
どでうす? ちんゃと よちゃちめうでしょ?
つまり、「もんだいない」を打つときに、
最初の「もん」と最後の「ない」あたりはきちんと打つが、
途中の部分があいまいになるのでは?
と思ったわけだ。
途中の連接「んだ」「だい」「いな」
あたりがいい加減になり、
最初と最後はミスすることはない、
という仮説がこれから出てくる。
語頭と語尾ほどの集中力を、
間で使っていない、という仮説だ。
ミスタイプの研究はとくにやっていないので、
統計を見てないし、
その傾向分析にもあんまり興味がないのだが、
この仮説を進めると、
ミスタイプの傾向分析が可能になるかもしれない。
(悪運指や跳躍などの、物理運指での研究はある程度あると思われるが、
こうしたアプローチは今までなかったのではないか)
薙刀式の話に戻ると、
薙刀式は「繋ぎの語」を軽快に打てるような設計になっている。
つまり、文節の最後のいくつかのものを、
滑らかに速く打てるようになっている。
文節の頭はまあ確率的な分布だろうが、
文節の最後は助詞や助動詞や活用語尾が来ることが多いので、
そこだけは薙刀式は高速で楽に打てる設計をしている。
つまり、
語頭をきちんと打って、語尾も打ちやすく高速に打てるから、
途中の部分にいい加減に打つことによるミスタイプが起きる、
という仮説になっているわけだ。
語尾が打ちにくい配列よりも、
薙刀式は語尾が打ちやすいので、
そこのミスは少ないと思われる。
どのへんでミスをするのか、
という統計は取れるんかね。
仮説としていえるのは、
薙刀式 語尾のミスが少なく、文節なかごろのミスが多い
ふつうの配列 確率的にミスが起きやすい+文節なかごろのミスが多い
な感じだろうか。
どちらも語頭でミスすることは少なさそうに思う。
「問題ない」のケースは、
それがわりと分かりやすい、モデルとして適切な例だったのかも、
などと思った。
2024年09月10日
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