2024年09月21日

【薙刀式】久しぶりにサドルプロファイルで打ってみた

MiniAxeのドームをコルネに装着してみたので、
逆もやってみる。
コルネにはサドルプロファイルを装着していたので、
久しぶりにサドル×MiniAxeを使ってみた。


セッティングがTecsee RAWなので、
相当下に落ちるのが速い。
かつてつかっていた銀軸、
Gareron Pro Silverより速い感覚。

あれはさんざん底打ちを短くすることで、
エネルギーを最小化していたが、
今はこの滑りのなさによって、
スコーンと底まで行ってさっさと戻って来い、
という感じになっている気がするね。


で、しばらく打ってみると、
運指感覚が、
サドルとドームでまったく違うことに気づく。
とくに異なる感覚が下段。
サドルの下段はめっちゃ返しがついていて、
普通のキーキャップのプロファイルと同様、
奥傾きになっている。
これは、手前の面で指を受けて、
滑らせながら奥へ行きやすいようになっている原理。

だから、ドームを打つときに比べて、
指が強制的に立たされる感覚がある。
ドームは手と指を平らにして打鍵すると一番気持ちよいのだが、
サドルは下段は指を立てて打って、
引っ掛けるようにして打つのがちょうどよい。
たしかに下段は昔こう打ってたわ。

逆に、下段の打ち方を変えて、
ドームへ移行したのか、ということが判明した。

慣れてくるとサドルも悪くないが、
指の運動曲線は長くなっている気がする。

立っている指を平行移動する手間が無駄な気がする。
ドームならば、寝かせた指を水平移動している。
その力の入ってなさは、
サドルにはないかなあ。

つまり、
サドルプロファイルは、
指の一回一回の運動については、
かなり最適化されていると感じるが、
連接に関しては、
ドームのほうが速くて楽になっていると思うなあ。

ドームの「指の引っかからなさ」は異常。
かつてオールコンベックスを設計した時に、
「あるキーから別のキーへの渡りが楽で速い」
ことを発見していたが、
ドームはそれをさらに自然に手が包み込む形で滑らせられるようになっている。

このせいで、
ぬるぬると指が繋がって運指できるんだよね。
これに比べると、サドルの指の引っかかりは気になるな。
つまり、
もともと僕は指を寝かせたい派だったのだが、
サドルはそれを強制的に立たせるためのキーキャップだったのかもしれない。


なにせ、「全局面指を寝かせて打つ」
という打鍵方法は、
オールコンベックスキーキャップが発明されるまで、
誰も考えていなかったことだと思う。
(パンタグラフでギリあり得るが、
MXでの打鍵法では誰も考えていなかったことかな)


指を立てて打鍵するとやはり疲れる。
これくらいの文章で、
まあまあ打ったなあ、ってなる。
慣れの問題もあるが。

そもそもサドルの打鍵法を考えたときは、
傾いているキーキャップ天面の、
手前の坂を奥に滑らせながら打つことを想定していた。
つまり、滑らせ方向が限定的だったと思う。

それがオールコンベックス、ドームになるに至って、
360度どの方向にも滑らせることが可能になった、
という点で、
ドームはあたらしい打鍵法とともにあるんだな。



サドルは、
どうしても屈筋を使ってしまうな。
手前に引っかく感覚を使う傾向がある。
それはそのうち疲労につながるだろうね。
伸筋だけで取るのが理想だと思うので。

しかし、30グラムでサドルはかなり面白い打鍵体験だと思う。
打ったことない人に体験させてあげたいものだ。
薙刀式の運指だとかなりいいんだが、
試しにqwertyで打ってみると、
ややぎこちなくなるかもしれないね。
薙刀式でよくある連接が、かなり連続しやすくなっていることが、
qwertyだと実感できないんだよなあ。それが惜しい……

まあ、ドームキーキャップも、
薙刀式での連接が気持ちよいようには作ってはいる。
ただ対称性が高いから、
他の論理配列でも使えるだろう、というくらいか。

色々なことが分かるサドルプロファイル。
たまに比べるのもいいかもなー。
posted by おおおかとしひこ at 15:31| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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