何やら見つけたので。
https://www.asahi-net.or.jp/~dy5h-kdm/kkaix_mo.htm
志は面白いのだが、
結局シフトを使うなら4段でやる意味なくない?
と思ってしまう。
濁点や半濁点も遠すぎるし、
実用的なのだろうか?という疑問もわく。
僕はそもそもJISカナを実用的とは思っていないので、
それをどう改良しても無意味だとは思う。
JISカナに疑問を持たずある程度使ってきた人が、
改良した配列、という印象を受けた。
実際素直にフルキー打てるものなのか、
僕には疑問だね。
人類には可能かもしれないが、
普通の人が半数出来るか、というと無理だと思う。
で、それ以上に気になったところ。
> 他のかな配列は、文字の使用頻度をあまりにも優先したために、
> 日本語の文法や特性といったものを、全く考慮していません。
> (中略)
> つまり、その配列は、簡単な説明で 納得のいくような、
> 日本語に対する配慮が見て取れなくてはならないということです。
ここの文言には全面的に同意したいのだが、
実際やったことは、
> 1.漢字の読みの“音尾”となる「んいうつ」を右手ホームポジションに移動。
> 2.濁音を持つ文字を左手側にまとめ、濁点(゛)を中段に移動。
> 5.右手外野のキーに記号類をまとめ、日本語の文章を打ちやすくした。
え、そんだけしかしてないの?
僕はお粗末だと思った。
漢字の読みの音尾が日本語にとって本質的かな?
重要な要素ではあるが、第一に重視するところかねえ。
濁点を中段に移動して記号を小指外にするくらいは、
誰でも考えるレベルだと思う。
それ以上に、
「日本語の文法や特性」への配慮がでてこないのは、
竜頭蛇尾もいいところだ。
じゃあ薙刀式はこれにどうこたえるのか、
ということを整理すると、
・日本語でよく使う中核の語が、片手アルペジオに整理されていて、
優先的に高速に楽に打てる。
例 ある ない する てき して こと
たら なら られ とき もの いう
くる いく ひと なる って っと
ょう ょく ゅく
アルペジオではないが、高速で打てる片手連続。
例 いる まで です けど られる される
られた された させる させた に、 は、
ゅう ゃく ゅつ
・膠着語としての日本語の構造に着目して、
助詞、助動詞、活用語尾部分、接続詞などを、
「つなぎの語」として定義して、
これらを高速で速く打てるように配慮してある。
このことで、
(文章によって変わる)話題の語を、
(文章によって変わらない)つなぎの語で、
高速でつないでゆく、
という日本語の文章構造を、合理的に速く打ちやすくする。
・変換や再変換、文節移動や伸縮や確定など、
日本語入力に必須の操作が、
人差し指や中指を中心に操作系が定義されている。
といったところだろうか。
僕は自分の考えていない「日本語の特性」について知りたかったので、
熟読してみたら拍子抜けだったという話。
ただ、
このページには最終形に至る考えが整理されて書かれており、
この考え方はなんらかの配列設計の参考になるかもしれない、
と思ったので紹介してみた次第。
こういう詳細な記録は誰かの役に立つと思う。
2024年09月22日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック