近いとか、遠いとか、確認しやすくなる。
あるキャラとあるキャラが似通っていることがある。
あるキャラと別のキャラのネタがかぶっていることもある。
それらを、一覧表を用いて、チェックすることができる。
ストーリーを動かすのは、
登場人物たちという「劇団」だ。
一人ではストーリーはできない。
主人公が行動したら、
反発したり妨害したり競合したりする「敵」が出てくる。
これらのコンフリクト(もめごと)が、
ストーリーというものであった。
主人公に協力する者も出るだろう。
敵に協力する者も出るだろう。
だから、必ず登場人物たちは複数だ。
僕は、経験的に、二時間映画はメインが5〜6人くらい、
と考えているが、
全員を数えると、10とか15とかに増えると思う。
(ストーリーによる)
まず名前のリストを書いてみよう。
それだけで被る名前とか出てくるよね。
〇山とか、〇田とか〇島とか、
被る名前が出てくることが多いので、それを除去しよう。
同様に、
性格が似通っているとか、
キャラがかぶっているとか、
エピソードが似たような感じとか、
設定が似ているとか、
そういうものを除去していこう。
それぞれが違うように強調して、
なるべく独立したものたちが並ぶようにしよう。
それが「立つ」ということだ。
立つとはつまり、他と違う者たちがいる、
ということである。
このようにしていって、
互いに立っている存在になるように、
色々設定していくと、
一覧表が豊かになる。
それまで平面的だったものが、
立体的になってくるということだ。
似たようなものがない状態は、
情報量が一番詰まっている。
そういうものにしていくことだ。
上山がいるときに、山根という苗字はどうかなあ、とか、
二文字の苗字ばかりだから、久保田とか原とかの、
三文字や一文字の苗字も使おうとか、
漢字ばかりだから、カタカナ入れるとか、
そういう感じでよい。
それでごちゃごちゃにならず、
キャラが立ってくるなら、それだけでも効果はある。
これが効果があるのは、
観客ではなく、むしろ書き手だ。
書き手が、キャラがかぶらないように、
それぞれ立たせられているかどうかを、
俯瞰するためにあるのだ。
名前の一覧表、
固有名詞の一覧表、
エピソードや設定の一覧表など、
それぞれをつくっておくと、
「立っているかどうか」をチェックするのに、
大変役立つ。
もちろん、構想時は、空白はたくさんある。
それを埋めようとしなくてもよい。
なぜなら全部を本編で使うとは限らないからだ。
使いそうなものだけ、
埋めていくといいのではないか。
先日書いてた話では、
「合言葉を」といわれたオッサンが、
困った末にガンダムのマニアックな合言葉をいう、
(風はすぐ吹く。木馬を発見したランバラル隊の暗号)
みたいなシーンを書いたけど、
合言葉は咄嗟にその場でつくったが、
世代が変われば全然変わるだろうし、
その人のマニア度によっても変わるなーと思った。
fusianasanでもいいし、上上下下左右左右BAでもいいし。
「マニアなおっさん」の枠がそこにいれば、
咄嗟にその場でつくることはできるよね。
マニアなおっさん二人はいらない、ということである。
(これもストーリーによって、
もしマニアなおっさんが沢山必要な話なら、
ガンダムオタク、ゲームオタク、園芸オタク、
みたいにジャンルを被らせないようにするわけさ。
そしてその知識を、書く前にある程度調べるわけだ)
2025年01月17日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック

