2024年10月12日

【薙刀式】高速打鍵とミス

高速打鍵状態では、ミスしないほうが速い。
BSの修正や打ち直しの時間の間に、
数文字進めるからだ。

ミスするくらいならわざと速度を落としてでも、
ノーミスを狙うほうが、
戦略的に速くなる。

これと、実戦の乖離があると感じた。


実戦速度では、
書いたりなおしたりしながら文章は進む。

書くことと消すことは表裏一体で、
だから薙刀式のBSは右人差し指の上段にある。

漢字をひらがなにすべきとか、
こういう言い方ではないとか、
そういう時に、
修正や再変換を使う。

この速度帯で書けるのは、
1500字(変換後)/10分くらいのペースだと思う。

1700は無理だろう。
直しの手間がかかりすぎるからだ。


さて、
ATCで久しぶりにガチ高速打鍵にチャレンジしているが、
今の領域、170字(変換後)/分以上は、
僕の実戦速度を超え始めた。
この時に、ミスタイプ及び修正が、
かなりの足枷になる感覚になってきた。

実戦速度ではBSは、
「よりよくする手段」であり、
「誤謬を隠蔽、修正」する手段ではなかったのに、
段々後者になってきている感覚だ。


先日、
新下駄の大元の設計思想、
「楽さ=速さ」の適用限界について考えていたのだが、
これが実戦速度範囲内と仮定すると、
BSの感覚も同様なのでは?
などと感じた次第。

つまり、
実戦と競技の何が違うかでいうと、

実戦: 楽さと速さが一致する、動線効率を求める
競技: 楽かどうかは関係なく、動線効率も関係なく、
   ただ速い手を求めるのみ

実戦: 書き直しはよいこと
競技: 書き直しはミスでありマイナス点

のような関係だ。

もちろんこれは極端な議論をしていて、
間はグラデーションがありそうだ。


薙刀式は競技向けじゃない、
なんて僕がいうのは、
薙刀式の設計思想があきらかに競技を無視していることで、
競技ができないといっているわけではない。
競技では強くなさそう、
と予測しているだけで、
薙刀式XタイパーやZタイパーが無理と言っているわけではない。

同時打鍵方式で高速配列の新下駄も、
Zタイパーが無理かどうかは、
やってみないと分からない。

だからあくまでこれらは傾向にすぎない。



しかし178まで行くと、
タイパーたちの言ってることが段々わかってきた。
やはり、
競技と実戦は違うな。
違うジャンルなのに同じ配列を使うことが、
すれ違いや誤解の原因になってるのかもな。

ということで、
薙刀式の競技的挑戦は、
今月中はつづく。178より上行けるのかねえ。
tomoemon-AZIKの213から続報がないが、
タイパーはもっと行くんだろうなあ…
posted by おおおかとしひこ at 16:29| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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