高速打鍵状態では、ミスしないほうが速い。
BSの修正や打ち直しの時間の間に、
数文字進めるからだ。
ミスするくらいならわざと速度を落としてでも、
ノーミスを狙うほうが、
戦略的に速くなる。
これと、実戦の乖離があると感じた。
実戦速度では、
書いたりなおしたりしながら文章は進む。
書くことと消すことは表裏一体で、
だから薙刀式のBSは右人差し指の上段にある。
漢字をひらがなにすべきとか、
こういう言い方ではないとか、
そういう時に、
修正や再変換を使う。
この速度帯で書けるのは、
1500字(変換後)/10分くらいのペースだと思う。
1700は無理だろう。
直しの手間がかかりすぎるからだ。
さて、
ATCで久しぶりにガチ高速打鍵にチャレンジしているが、
今の領域、170字(変換後)/分以上は、
僕の実戦速度を超え始めた。
この時に、ミスタイプ及び修正が、
かなりの足枷になる感覚になってきた。
実戦速度ではBSは、
「よりよくする手段」であり、
「誤謬を隠蔽、修正」する手段ではなかったのに、
段々後者になってきている感覚だ。
先日、
新下駄の大元の設計思想、
「楽さ=速さ」の適用限界について考えていたのだが、
これが実戦速度範囲内と仮定すると、
BSの感覚も同様なのでは?
などと感じた次第。
つまり、
実戦と競技の何が違うかでいうと、
実戦: 楽さと速さが一致する、動線効率を求める
競技: 楽かどうかは関係なく、動線効率も関係なく、
ただ速い手を求めるのみ
実戦: 書き直しはよいこと
競技: 書き直しはミスでありマイナス点
のような関係だ。
もちろんこれは極端な議論をしていて、
間はグラデーションがありそうだ。
薙刀式は競技向けじゃない、
なんて僕がいうのは、
薙刀式の設計思想があきらかに競技を無視していることで、
競技ができないといっているわけではない。
競技では強くなさそう、
と予測しているだけで、
薙刀式XタイパーやZタイパーが無理と言っているわけではない。
同時打鍵方式で高速配列の新下駄も、
Zタイパーが無理かどうかは、
やってみないと分からない。
だからあくまでこれらは傾向にすぎない。
しかし178まで行くと、
タイパーたちの言ってることが段々わかってきた。
やはり、
競技と実戦は違うな。
違うジャンルなのに同じ配列を使うことが、
すれ違いや誤解の原因になってるのかもな。
ということで、
薙刀式の競技的挑戦は、
今月中はつづく。178より上行けるのかねえ。
tomoemon-AZIKの213から続報がないが、
タイパーはもっと行くんだろうなあ…
2024年10月12日
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