2024年10月18日

【薙刀式】qwertyから段階的に変えていく配列

ってあるよね。
ColemakとかAZIKとか。

これって本当に役に立つのかなあ、
っていつも僕は思ってしまう。


たとえばColemakはqwertyから出発して、
数個ずつ入れ替えて最終的にColemakにいたる、
10段階くらいに分けられた練習法がある。

移行期間中何も打てなくなるのは辛いから、
ちょっとずつ変えるのならイライラも耐えられて、
速度もちょっと落ちるだけなので、
移行期間さえ耐えられれば、
移行が楽になるという考え方だ。

最初はかしこい、と思ったんだけど、
大きくガラッとは変えられないだろうなあ、
と思う。
運指感覚を刷新するならば、
まったく異なる骨格になるべきで、
中途半端になるんじゃないかなあ、
と予想する。

たとえばqwertyローマ字と親指シフトと薙刀式は、
運指の構造がまるでガラッと変わる配列だ。
だがそれゆえに、
中間状態があるわけではない。
原理そのものが違うからね。
それぐらいガラッと変えないと、
qwertyの磁場はでかいと思う。

全く違う新原理は、
旧原理をなぞってないから良い。
それを、Colemakで味わえないのでは?
と考える。
(触ったわけではないので想像だ。
経験者がいたら聞かせてください)


AZIKは、
qwertyローマ字では使わない文字の組み合わせ
(子音二連続など)
という空きエリアを利用してそこに拡張部を仕込む、
拡張qwertyだと言える。

だからqwertyの欠点、
A小指の多用、TYの打ちにくい位置の多用、
ホームキーをほとんど使わない、
などはそのまま継承してしまう。
それってqwertyという悪運指体系の、
動態保存よね。

もちろんtomoemon-AZIKみたいに、
2000以上の拡張があったりすれば、
だいぶ元のものは残ってないのかも知れないが、
ほとんどの人はそこまでいくまい。

だからやっぱり、
AZIKのアイデアは面白いものの、
抜本的改善にはなってないと感じる。


まあそもそも、
段階的導入と、抜本的改革は、
相反することなのかもしれない。

たとえばqwertyの;に-を入れると、
長音が楽になるけれど、
nを何回打てばいいんや問題や、
促音の2連打がめんどい問題は残る。
/やqに入れてもいいが、
それでもqwertyの運指は温存されてしまう。
つまり、付け焼き刃になると思う。

文字配列では抜本的な変更をしないかわりに、
親指による操作系を充実させよう、
たとえば親指エンター、モデファイア、BS、
などをやっているのが自作キーボード界隈だ。
これはこれで割り切ってて面白いと思う。


抜本的な変更をしないのは、
後方互換性というか、
「いつでも元に戻れる安心感」
みたいなことが重要なのだろうか。
軸足を残しとかないと、崖に足を伸ばせない的な。

三ヶ月あれば、
抜本的方式を常用できるし、
qwertyも併用できることが知られている。

そこまで我慢し切れるか、
そこまで勇気があるか、
そこまでqwertyに不満か、
などが関係してくるんだろう。



しかし俺のqwerty、衝撃的に遅いなー。
これじゃ使わなくなるのも当然よね。
しかも本格的にタイピングやる前は、
もっと遅かったという。
「Twitterやるくらいなら支障のない遅さ」として、
薙刀式のATC 60台が上がってたけど、
実用レベルってそんなものかもしれないな。
posted by おおおかとしひこ at 14:09| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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