合体シーンや戦闘シーンや出撃シーンは最高ですよ。
でもそれだけなのよね。
この感覚、何に似てるかを考えると、
パチンコのアタリ演出の、
ご褒美ムービーみたいだなと思った。
つまり、本編ストーリーと関係なく、
ご褒美パートにすぎないと。
そしてそれを序盤でやり切ったから、
中盤以降ご褒美がなくて、
しょぼんってなるのよね。
そこをストーリーで夢中にさせなきゃいけないのだが、
それがショボショボでねえ。
以下ネタバレで。
調べるとこのストーリー、
原作アニメ1、2話の実写化らしい。
は?狂ってんの?!
どんだけボルテス好きなのよ。
原作20分×2=40分程度のものを、
二時間に???
色んな補完エピソードをつけるとか、
より深い話にするとかではなく、
「ただ引き延ばされた感じ」なのが、
かなり気になった。
よくよく考えるとこの二時間は、
ボアザン星人が侵略開始、
5人が基地に呼ばれる、
出撃、第一のロボットを倒す、
母親とサプライズ誕生パーティーを開く、
第二のロボット出現、
母親特攻して死ぬ、
第二のロボット倒す、
今は泣け、しかし固い決意
だけなのよ。
たった二日の話(間の誕生日入れて三日)
なんよね。
たっぷり描いてくれるのはありがたいけれど、
間伸びすぎやしないかい。
尺のないアニメの、
省略した話を、
ただ引き伸ばしただけじゃ退屈なだけなのよ。
もっとボアザン星人による侵略の酷さとか、
地球人が絶望する感じとか、
その中の唯一の決戦兵器の感じとか、
5人の日常とか、関係性とか、
とくにブルーのやつの孤独な話とか、
レッドとイエローの恋の関係とか、
もっと見たいのよ。
敵ロボも3体くらい来るやろと思ってたら、
まさかの2体。
そんな肩透かしかよ。
テレビ版の再編集版とはいうものの、
まさかの1、2話再編集だよなこれ。
全90話ですって。映画45本やるつもりか笑
プリンスハイネルのストーリーももっと見たかったし、
もう少し再編集は練り直すべきだったのでは。
というわけで、
2時間の映画としては不満だらけだな。
テレビシリーズを映画にする難しさを、
如実に出すことになった。
僕らはすでにマーベルの素晴らしい映画を、
何本も見てしまっている。
ライミ版のスパイダーマン1や2は最高だ。
アイアンマンも良かった。
XメンもファーストXメンは良かった。
それと比較されることは、
スタッフの中にあったのだろうか?
これらの退屈な薄い合間に差し込まれる、
気合い入りまくりのボーナス映像のCGシーン。
主題歌もふくめ、やっぱパチンコのご褒美だな。
2024年10月20日
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