Twitterから。
> 戦闘描写が苦手な人は大相撲のラジオ中継を聴くと良い
> 結構ヒントある
大相撲をラジオ中継するにあたって、
「見なくても何が起こったかわかるもの」
に改めた経緯がある。
wikiによると、
> 戦前までは、各種マスコミにより決まり手報道はばらばらであったため、1955年に日本相撲協会は決まり手68手と非技2つ(勇み足と腰くだけ)を決め、場内放送で公式に流すことにした。
とある。
なるほど、決まり手そのものの公式が存在しなかったんだな。
寄り切り、押し出し、上手投げ、下手投げなど、
大体体勢や状況が想像できて、
しかも短い名前になってるのがよい。
しかも注意したいのは、全部和語で漢語が入っていないこと。
だから漢字がなくて、ひらがなで意味がわかるのよ。
よりきり、おしだし、うわてなげ、したてなげ、
で意味が通じる。
何かを説明するときのコツになるのかもしれない。
もちろん、
コミュニケーションが速くて確実なほうがよいが、
うまく言おうとして漢語を重ねて失敗してる、
と気づいた時に、
別の言葉を考える時に参考にされたい。
上の言葉で言えば、「参考にする」ではなくて、
「こころにとどめる」「おぼえる」でもいいわけさ。
和語は印象が柔らかくなるのはあるが、
より「本質的な言葉」になりえる。
漢字で固く目立たせるか、
ひらがなでやわらかく行くか、
だけでなく、
理性的分析的言葉にするか、
本質を抉って立つ言葉にするか、
も考えるべきだね。
大相撲のラジオは、耳で聞いても状況がわかるようになっている。
15分ぶん書き起こしてみると、
その秘密がわかるよ。
長年培われてきた手法の集大成だ。
おそらくラジオ中継の初期に、
どうすれば伝わるのかを考えて、
ここをこう言おう、ここは言わなくてもよい、
などを決めた人がいるはず。
それらが磨かれて現在まで伝承されてる。
テレビ中継と同じ時間を録画して、
絵があるときの中継と、
ないときの中継は何が違うのかを研究するのも良い。
状況をどう言葉に落とし込み、
言葉からどう状況を戻してもらえるかの、
分かりやすく豊富な例がある。
しかもタダで盗めるんだよ。こりゃすごい。
2024年10月22日
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