NHKアナウンサーの喋る速度は、
300字(変換後)/分を目安にすると言われている。
この速度でタイピングし続けられるなら、
「喋る速度で原稿が書ける」ことになる。
だけどそれは現実的に無理じゃないか、と思った。
ATCをqwertyタイパー(おそらく)が、
プレイしてみた例。
ぶっちゃけ、どの新配列勢よりも速いだろう。
https://m.youtube.com/watch?v=LOy-e8G3O7g
まずこの速度でひらがな列を打てまい。
仮に打てたとしても、
この人は結構テクニックを使っている。
・ほとんどの例文で全文入力一括変換をかけている。
IMEの調教、ないし一発の変換で行けるものだけをそうしている。
・唯一分割したのが、
「柚子胡椒に」「胡椒は入っていない」の部分。
「ゆずこしょう」は「柚子胡椒」に変換されるが、
「こしょう」だと「故障」「呼称」などがあり得る。
なのでここだけ候補選択を用いているようだ。
・「10000日」を「10000ひ」で入力していた。
スピードを稼ぐため?
このような、「攻略」が存在するのは、
有限個のワードを使ったゲームである以上当然だろう。
で、所詮これはゲーム用の攻略であり、
新配列が目指すところの実戦、
つまり思ったことを自由に書く、
執筆という現場では役に立たないものだなー、
と思って眺めてしまう。
現実の自由文では、
おそらくこんなにたくさん書いて一括変換をかけることはないだろう。
思考というのはこんなにまとまりがある状態では出てこない。
思ったことがそれでいいか、
もっと細かい単位(少なくとも句読点区切り程度で)で、
変換して確認したくなるだろう。
だからこのプレイは、
執筆という場面から見たら非現実的だ。
だけど、
これくらい非現実的なことをしないと、
300以上は出ない、
ということを示した動画だともいえる。
つまり、
qwertyだろうが新配列だろうが、
この速度以上にカナ文字を流し込まないと、
3000なんて夢の夢よ、
と、具体的にわかってしまった、
と言えると思ったんだよね。
喋る速度で執筆したいのは山々だけど、
それをやろうとしたら、
キーボードによるタイピングでは、
最低でもこのカナ列の速度が必要なんだ。
それは現実的じゃない気がする。
つまり結果的にこの動画は、
3000で執筆する不可能性を、
示したとも言える貴重な動画だ。
うーむ、いつか薙刀式で3000とか出来ねえかなあ、
なんて淡い夢を、この動画が打ち砕いてくれたわけ。
じゃあ、薙刀式の目標は?
2000くらいなのかな?
現在ATCで188だから、
このペースで書ければ1880字/10分ってことになる。
でも、よっぽど書くことが決まってないと、
スラスラと出てこないだろうねえ。
2000で書くってことは、
2000の内容が澱みなく頭から出てこないと無理だ。
そんな状態になるのだろうか?
とふと思った。
昔自分の思考速度は2000ぐらい、と見積もったけど、
そこまでは速くなさそう。
精々1700〜1800くらいかもなあ。
少なくとも180以上出すには、
BSの回数は3回くらいだと思う。
そんなふうにまず正確に打鍵し続けなければならない。
それがまず執筆において非現実的だよなあ。
加えて、IMEの暴れのコントロールもある。
益々、1500〜1600出てたら上等じゃね?
と思えてきた。
この方が、実際に自由な日常文を書く様子を見てみたい。
おそらく3000ペースでは書くまい。
「自分の中から湧き出でる言葉を記録し、
人に伝えられるレベルに整えながら書く」
という行為を、どれくらいで出来るものか、
とても気になる。
世の中に自由文で1700を超えるものはない。
タイピングの執筆では、
ここらが上限なのではないか?
つまり、ATC200はオーバースペックと予想する。
音声入力はどうなんだろ。
どなたか速度に関する資料があれば貼ってください。
比較したい。
2024年10月28日
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