2024年10月29日

【薙刀式】競技中の心拍数

僕が未熟なだけかもしれないが、
タイピングゲームの時に、
めっちゃ心拍数があがる。
アドレナリンが出まくってるのだろう。


呼吸数はあがり、
汗が出る。
痛みにも鈍くなるから、
普段より無茶な運指をやったりする。
(あとで痛い)
おそらく無呼吸。
集中力も異常に使う。
ノーミスを心がけるから、
指の細かい位置が重要だ。

たまにゾーンみたいな状態があり、
指の位置が全部正確にわかり、
次行くべきキーが光る感覚がわかる。
ああ、昔めんめんつさんが言ってたのはこれかー、
などと落ち着きながら打てる。
でも1分は続かないみたい。
大体1/3くらいそれがあるかなあ。

まあ大体スポーツや戦闘のときと、
同じことが身体に起こってることは自覚した。

競技タイピングをeスポーツといってもいい理由はわかる。
反射神経(次のワード)なども含めた、
総合的なスポーツっぽい。


で。

これって「普通に文章を書く時」とは、
随分違うよね?ってこと。

(いや、ひょっとしたら僕が未熟で、
競技タイピングで心拍数上げてるやつは素人、
かも知れない。
だけどRTCとか見てると汗かいたり深呼吸したりしてるので、
スポーツ要素は多分にあるという仮定で以下を進める)


普段文章を書くときは、
心拍数は上がらない。
無呼吸ってこともないし体温も上がらない。

むしろ逆。
アルファ波が出るような、
リラックスした集中状態だ。

落ち着いて全部を見渡し、
目の前に見えていることだけではなく、
想像上の何かや、過去の記憶や、
世間の目や常識や、
色々なものに同時にアクセスして、
次の言葉を決めている。

一方競技では、
問題文しか見えていない。
(次のワード、指の位置の感覚などもあるが)

見ている世界が違いすぎる。
文章を書くのは広大な何かからエキスを染み出させながら、
全体を見ること、
競技は目の前にフォーカスすること。


身体のリラックスも違う。
競技の時は力が入っている。
力んでるというわけではなく脱力はしてるが、
必要な指の運動のために、
指だけでなく上半身全体を使った力で制御している。
そうしないと高速で動かせない。
動かせないというより、余計な運動をしないように、
「止める」ことに使ってる気がする。

だから競技後一日経つと、めちゃくちゃ凝る。
凝るというより筋肉痛の方が近い。
これはほぐせばある程度なくなるので、
スポーツマッサージ的なものが有効だろう。

文章を書くときは、
どこにも力が入っていない。
だから延々書くことができる。
ノンストップでだ。

ところが、大きな筋肉ではなく、
解剖学的に厄介な奥深くのところが、
微妙に疲労していて、
これを除去するのは簡単なマッサージでは難しい。
「凝る」というのはこれのことを指すと思う。
これを防ぐために、長距離用の姿勢グッズを、
色々作っている。


頭も、目も、身体も、だいぶ違う気がする。

書くときは何より、ミスタイプなんて考えてない。
ミスタイプしたら直せばいいだけなので。

競技ではミスしないような集中力が必要で、
これは自由な文章を書くよりも、
強大なものが必要な気がする。
(慣れたら小さくなるのかしら。
記録がかかったギリギリの状況では、
それも難しいのではないか)


この、意識や身体の差はかなりあって、
競技でベストを出すには、
スポーツとして極めた方がいいのか、
文章書きに近づけるべきなのかはわからない。

ただ240越えの動画を見る限り、
この指の動きを普段の文章書きでやることは無理だ。


ということは、
やはり書くことと競技はまったく別物では?
と僕は思う。


もちろん、達人は普段の文章のように競技が出来るかも知れない。
じゃあその速度で、ぜひ自由な文章を書いてみてほしい。
そしたら、競技と普段の文章は同じだと認めるが、
たぶん異なるものだというのが僕の仮説だ。


実戦と競技はちがう。
じゃあどう違うかを考えない限り、
実戦用の配列はつくれない。
競技で速いことは必要条件でも十分条件でもない気がする。
弱い相関程度じゃないか。
それくらい競技と実戦は別物だと思うなあ。
posted by おおおかとしひこ at 14:13| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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