いいコピーじゃん。
内容めっちゃ気になる。
sf小説らしい。
しかもハード寄りだろう。
「マン・カインド」というタイトルは、
どこか途中で回収されるのだろう。
ただ何も知らないと、
人類mankindのカタカナ表記にしか見えないので、
人類誕生史かな、などと思うのみだ。
そこに、
「人類を継ぐのは何か」と惹句が入ることで、
これはAIの何かを描いたSFだと予想できる。
「誰」ではなく「何」なのもいいよね。
これとタイトルから、
人類史は人類史なんだけど、
人類が終わって次の支配者へ席を譲る話を期待できる。
「幼年期の終わり」みたいなことかね。
そして、
「人のようなもの」あるいは、
「人のふりをした偽物」くらいまでタイトルは解釈できるので、
AIが人を騙すのか、
結果的に阿呆な人が騙されるのかもしれない、
などと想像を膨らませることができる。
とてもいいコピーの仕事だ。
「マン・カインド」という、
さっぱり内容が想像できない一行を、
かなり現代のエッジ部分に想像を膨らませることが可能になる。
そしてその想像を膨らませることができる人が、
おそらく読者対象なんじゃないか。
その意味で、市場を上手に選択しているともいえる。
コピー一行によってである。
あなたは、これを真似することができる。
一見よくわからないが、
最後まで見たらなるほど、
と回収されるタイトルを物語につけてよい。
そして、
そこに一行のコピーを書くことで、
どんな内容か想像が膨らみ、
ワクワクして、
それを楽しみにできる人だけが喜べるような、
マーケティングを絞ることができる。
コアユーザーにストレートに刺さり、
それが評判を呼んで波紋のように広がるだろう。
まず本編を書きなさい。
そして、コピーを書いてみなさい。
タイトルとコピーは表裏一体のマリアージュになりえる。
落ちこんだりもしたけれど、
わたしはげんきです。「魔女の宅急便」
宇宙では、誰も助けてくれない。「エイリアン」
こんな風に、
内容と呼応して豊かに響く、
いいコピーを書こう。
最近の映画のコピーはうんこすぎてつまらない。
それは、君がくれた情熱。「ちはやふる」(コミックス)
くらい心に来るコピーを書こう。
「いい映画なんだけど、
このままじゃ売れない」
(訳: 私たちはこの映画と世間の橋渡しをする方法を思いつかない、
バカな無能宣伝部です)
と宣った角川映画宣伝部の口に放り込んでやりたい。
2024年11月03日
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