それにかわる素晴らしいローマ字配列は、
なかなか生まれない。
いや、正確には生まれているが、
なかなか共有されない。
もりやんさん
> 僕が今考えてるのは速さより負荷分散ですかね
> やっぱアが左手小指なのはアホ ザワで毎回キレそうになる
> あとンの連打にはけっこうむかついてる
これはqwertyを使う者ならば全員がむかつくポイントだ。
切れるまでいかない人がqwertyを使い続け、
キレる人が閾値を超えて、
qwertyの重力圏を飛び出そうとするのだ。
だけど、
飛び出したやつの噂は二度と聞かなくなる。
なんでや。
かつて「行段系ローマ字」という名前で括られた、
たくさんのローマ字系新配列の膨大な歴史があった。
過去記事から抜粋すると、
M式、SKY、SKY#、SKY++
Azik、チーズタイピング、Dvorakローマ字、DvorakY、DvorakJP、
ACT、JLOD、OEAローマ字、mykey、phoenixかな配列
和ならべ、Km式、さくら配列、やつがしら、きゅうり改、いぬふぐり配列、
luia配列、蒼星、つばめ配列、海配列、ローナ、色波2、宙配列
けいならべ、myst配列、鷲配列、AOUR配列、
gACT10配列、KKGon配列、AKonD配列
市式仮配列、ひばり配列、すずめ配列、カナガワ配列、ロマかな、
こまどり配列、つぐみ配列
カタナ式、Harmony配列、Harmonix配列、Eucalyn配列、tomisuke配列
とかげ配列、大西配列、6ppng配列、Astarte、Concordia、
Cuyz、ツナ恋配列、サーモン配列
などである。
大西配列以降もたくさんのローマ字配列が生まれている。
(把握し切れてない…しかし改めて見ると多いなあ)
結局個人の範囲に限定されて、
そこから広まらないのかねえ。
発信力の強い、強火の人の配列、
カタナ式、tomisuke、大西配列、
あたりは普及?しているのかもしれないが、
使用者が発信しない限り観測できないので、
どのくらいの人が使ってるかわからないのが現状だ。
これらの行段系使用者たちが、
口を揃えてqwertyはゴミと言ったとしても、
qwertyの牙城はビクともしてないのが現状だよな。
僕はそれぞれの人が打鍵動画を撮り、
ダラダラと打ち込み、
qwertyよりいいよ、
と発信してくれないかなーと考えている。
ATCのような1分間で秒7〜10打を争うことは、
A左小指やNNにキレることとはまた違うことだからね。
最低でも数分、出来れば小一時間打つような、
こりゃあ指が疲れないわなー、スッと行ってんなー、
と思える運動を見せてほしいな。
先行研究は死ぬほどある。
だけど先行者は皆いなくなった。
そこに、配列の謎がもう一つある。
qwertyがクソなのは事実だが、
dvorakはついに普及せず、
Dvorak博士は失意のうちに死んだ。
普及するのはスマートなものではなく、
泥臭いものである、
というのは世の中の真実だ。
なぜならエリートの賢い人は少数だからだ。
先行研究のローマ字たちは、
エリートすぎた可能性があると僕は考えている。
理論的に美しく、よく整理されているのだが、
現場で扱う人たちの研究をしたわけではない、
つまり頭でっかちの可能性があると。
もちろん自分が幸せならそれでよし、
だったかもしれない。
だけど、その幸せを一代限りにしていいのかなあ。
その泥臭さにおいてカタナ式はいいと思ったのだが、
僕個人は打鍵数の多さに耐えられず、
「そもそもローマ字が現場にむいてない」
と結論づけた。
tomisuke配列、大西配列は、
わっと人が集まっているが、
その後の観察を続けたいところだ。
今は非標準配列がたくさん集まって、
連帯してqwertyに体当たりするときだと僕は思う。
上の配列の使い手たちが、
全員集まってATCに参加したら、
さぞ壮観な戦場になったであろう。
(好評なら第二回やりますよ…)
ローマ字配列は、
誰でもqwertyの欠点がわかるから、
誰でもつくりやすく、
誰でも改良点がわかるのがポイントだ。
僕個人はローマ字を捨てたが、
ローマ字が実は良かったかもしれないし、
何度車輪は再発明されてもいいと思う。
qwertyより速く遠くに行ったやつが、
次の車輪になる。
それはたしかなのだが…
2024年11月08日
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