2024年11月16日

【薙刀式】キー配列の不完全性定理

なぜキー配列でこんなにぐだぐだするんだろう?
それは配列が常に不完全性を伴うからだ。

ゲーデルの不完全性定理じゃないが、
配列の不完全性定理でも証明してみようか。


(証明)
すべての運指の集合をUとする。
Uには良運指u+と悪運指u-が含まれる。
悪運指u-≠φ……@

あらゆる言葉の連接をWとする。
頻度順に並んで正規化されたものと仮定して、
それをW0とする。
W0に配列をあてはめ、
順に良運指集合を与えていく。

言葉の数の方が文字の数より多い、すなわち、
W0>Uなので、
W0のうち、どこかの要素以降に悪運指集合u-が出現する。

したがって、
@を認める限り、どこかで悪運指を含む言葉が誕生する。
ゆえにあらゆるキー配列は不完全である。
(QED)


これを覆すには、@をひっくり返すと良い。

つまりランダム文字タイピングトレーニングによって、
悪運指を0にすることである。
(極限的には、
任意の配列で打鍵数が同じなら同速度に達する)

これが不可能なため、
すべての配列は常に不完全性を伴う。
つまり不完全性の原因は、我々の指である。


完全性とは、
あらゆる人にフィットした最も使いやすい配列が唯一存在すること、
と定義できる。

完全な配列はない。
我々は神のいない世界に生きるしかなく、
ゆえに神の唯一言語はなく、
つねにローカライズのあるバベルの民になる運命なのだ。


「完璧な配列をはやくつくって。
それをやるから」と宣う素人さんには、
この配列の不完全性の証明でも見せてやれ。

ひょっとしたら人工言語で、
完璧な配列ありきのものを作れるかもしれない。
悪運指を使用しない言語を作れば良い。
しかしそれは良運指がことばの数に足らず、
良運指を繰り返すパートが増える。
それは言語として冗長と予想する。



カタナ式は、日本語を良運指だけで打とうとした配列である。
ただしローマ字なので打鍵数が多く、
強い中央指とはいえ疲れた。
長文はつらいので、短文、中文むきだ。
posted by おおおかとしひこ at 11:30| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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