ATCというゲームを一ヶ月やったので、
その攻略による伸び代を議論する。
初プレイ 101
少し慣れる 130
攻略開始 170
限界までやる 188
って感じ。
普段1500字(変換後)/10分で書いてるし、
1分限定なら150オーバーはいけるやろ、
という読みで攻略を開始して、
160くらいを目処にして、
理想200だな、なんて目標をたてた。
まず問題文に慣れるところから。
自分の普段の言葉遣いにはない語彙に慣れる。
動物の話が多いなー、鳥多いなー。
「とり」は薙刀式では中指縦連なので、
注意単語だなと。
(そんなに鳥の話はしないよね)
動画用に、
ブラウザの横幅と、
ATCの設定部から文字の大きさを調整する。
自分の見やすい色はダークモードよりも、
白地に黒。いつもエディタで使ってる感覚だな。
同時に横書きに慣れるように、
普段使いのエディタも、
その月だけは横書きオンリーにした。
(普段は縦書きオンリー)
あとはひたすらやるのみ。
途中で、
問題文の全暗記をしたほうが良いことに気づく。
なのでひたすらESCを叩き、
スクロールして、
全問題文の写経をやった。
(コピペするくらいなら全文打てば練習にもなるし、
そもそもそれが苦であるほど薙刀式はぬるくないぜ)
問題文によって長短の差があるので、
なんとなく文字数で手でソート、
長い文から順に、
苦手部分を洗い出す。
なぜそれを間違うのか、間違いの傾向はなにか、
どうやったらノーミスで行けるのかを、
一個一個潰していく。
あと、当初は再変換などの編集モードを多用するかと思っていたが、
そこに秒をかけるよりも、
全文学習させて一括変換のほうが速いと気づく。
なんかモヤるけど、
競技とは競うことなので、
ここをスタートラインとして競うことと覚悟する。
捨て問はつくっていた。
ユニクロはUnique Clothingの略
Uniqueが普通にない流れすぎる。Cも苦手。
(これを文字数が多いから逆に狙い撃ちする、
という大西さんの攻略にはやられたぜ)
鉛筆のHはHardの略
鉛筆のBはBlackの略
IMEのオンオフがDvorakJ実装では遅い。
(今オンかオフか監視しているため)
なので切り替えまくるこれは捨てることに。
単語の最初だけ大文字なのも、
文字数の割には遅くなるしね。
Googleマップでは「AからB」で経路が検索できる
これは最初捨て問にしてたけど、
「ぐーぐるまっぷ」「えーからびー」
でIME切り替え不要だと気づいたので、
むしろ得な問題に変貌。
なんとなく長文の方が速度が稼げて、
短文だと加速する前に文が終わる、
みたいなことがわかってきたのは、
攻略後半。
長文は記憶があるために、後半の加速を使えるんだね。
短文こそ練習するべきだったな。
苦手だったのはLED電球のやつ。
あれ、「。」だけ二行目に出る。見逃すんよな。
ブラウザの横幅を調整してもダメだったので仕様かも。
禁則処理おねがいします…
「もーにんぐむすめ」で変換すると、
「モーニング娘。」と「。」つきで変換するのを知ったのは、
全文練習してからだな。
なんか毎回ミスして。。になるんだけど、
そんなミスある?チャタリング?ってゆっくりやって気づいた。
あとは、ひたすら理論値(ノーミス)との戦いよね。
ノーミスを引いたとしても、
そんなにスコアは出てなかったりして、
「タイピング競技とは問題文ガチャを待つゲーム」
というめんめんつさんの言葉を思い出す。
(タイプウェルはランダムワードセットが時刻の変数になってることに気づいて、
何時ごろはこの問題が出やすいとか攻略してる人もいたなあ)
ここからは忍耐と、良い行いをして運を良くするしかない。
最高は188だったが、
途中誤打で数秒ロスしてたので、
理論値195は行くやろ、とやってたんだけど、
ワード運が良くなく、結果188が最高値だった。
意外と苦手ワードが、
サンドバッグの中に砂は入っていない
で、「の中に」「入っていない」があるから、
薙刀式の繋ぎの語で加速するはずなんだけど、
「すなは」の「なは」の部分が「ぱ」に化ける恐れがあるんよね。
ロールオーバーしなきゃいいんだけど、
スピードに乗ってるとついついロールオーバーして、
「すぱ」になっちゃう。
「なは」の連接、めったにないのでそこも辛かった。
同様に、「プロパガンダ」もきつくて、
「ロパ」「パガ」の連接は、
100万字統計でも0だったんじゃないか。
それを考えてるカナ配列はないよなー。
統計に出ないものも現実では全然ある、
統計よりも現実の単語の方が広い、
みたいなことを痛感したね。
100万字統計を1億字統計にしたら解決するわけではない。
やはりこれはマイナーすぎる連接のため、
統計に基けば無視できる運指になろう。
にしては、プロパガンダ、出てくる時は出てくるよな。
だが、
こうした「話題の語」(「鳥」も含めて)を、
重視するべきではなく、
繋ぎの語を重視して、「である」とか「には、」とかが、
打ちやすいのが薙刀式の設計思想だ、
という原点に立ち返り、
話題の語は丁寧に打ち、
繋ぎで加速するという方法論に戻る。
で、だから長文の方が繋ぎが多いから加速して、
短文だと加速しにくいんだな、と気づくわけだ。
あと「オランウータン」は、
なぜか全部右手だったので、指がごちゃることが多かった。
一応全運指アルペジオなんだけど、
7連アルペジオの練習なんてしてないなー、と気づく。
あとレイテンシーね。
「次の文」を変換確定前に認識できてるかは、
かなり重要。
ッターンしてから次の文を読むのは遅くて、
前の文の後半から見ることができたら、
スムーズに指の準備ができる。
短文だとそれが難しく、
長文のあとは容易。
なので長文は加速するだけでなく次の繋ぎもよい、
優秀問題文だと知る。
だから「完全数」はラッキー問題なんだけど、
句読点周りでなんか手間取ってしまい、
次の文を見る余裕がなかったので、
だいぶロスしたなー…
まあ立ち直りも悪くなかったので、
現実的にはこんなもんでしょ。
この1ミスが響くのが、
競技と実戦の違いよね。
つまり「攻略による伸び代」は結構あった。
競技ではこうしたことがある。
だけどこんな攻略はすべて、
「実戦ではやらないこと」よね。
僕が競技は実戦じゃねえってよく言うのは、
「これを全部してない」からなんだよね。
次の文のレイテンシーってなんだよって感じ。
実戦とは固定文のランダム打ちじゃないからだ。
無限集合から、意味ある連なりを繋げていくものだからだ。
上の二行ですら意味的に繋がっている。
競技なら繋がらない二文になるよね。
そこが変なんだよな。
おそらくランダム接続文で130くらいが僕のクルージングで、
意味のある繋がりになって150くらいが、
リアルな僕の速度なんだと思う。
それが攻略によって188まで伸びると。
まあ、競技と実戦はちがう。
それを分かった上で、競技を楽しむが良い。
ただIQの低い方が、
「この大会の優勝配列が最速配列」
と誤解するのはいただけない。
最速とはあくまでこの競技で最速なだけで、
実戦で最速を意味しない。
実戦最速とは何かを議論することは大変難しく、
僕は長期、最低一時間で妥当には一ヶ月くらいで、
評価するべきものだと考えている。
ただ一時間競技は動画映えしないので、
今後も行われることはないだろう。
というわけで、
短距離競技の攻略ばかりが進むことになるわけさ。
qwertyの313(YouTubeにあります)とか、
Dvorak改の241とか、
素晴らしい手と努力と攻略の賜物かと思う。
qwertyの手元見たかったな。
少なくとも241の手の動きは僕にはできない。
感覚的には倍くらい遅いと思う。
それでも188出る薙刀式の、
「方式としての素晴らしさ」を、
議論したいのだ。
僕はタイパーとしては下の下。
だけど薙刀式では中の上に食い込める。
そこが配列で議論されるべきところなのだ。
第二回では、それを議論できるといいな。
同じ指の速度でどれくらい進んでるかは重要。
たとえばシンプルローマ字やEucalyn改では、
指の物理的な動き自体は速かったが、
ってなってるよね。
でもそれより指の動きが遅い薙刀式で、
スコアを上回っている。
漢直系の指の動きの遅さにくらべて進む速さ、
ことのはのエネルギー最小。
こうしたものに、次回はスポットを当てていきたい。
しかし大西配列に負けたのは悔しかったなー。
英語をちょいちょい入れてきたのは、
カナ配列を減速させようとした計算に違いない(陰謀論
2024年11月21日
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