2024年12月05日

【薙刀式】デファクトスタンダードを、なんと訳そうかな

Twitterから。
> QWERTY配列とかみたいに、普及故に非効率(諸説ある)でも衰退せず影響力を維持しているもののこと、何か呼び名があった気がするんだけど思い出せなくて詰んでる。高校の時の英語の授業でやったと思う。誰か知らないか。

英語だとデファクトスタンダード。
De Facto: ラテン語、事実上の
へえ、ラテン語だったのか。
de facto standardと表記するっぽい。


これをきちんと日本語に訳せなかった、日本の経済学者の無能を責めたい。


僕は、

 遠慮の塊

と訳すかね。


事実婚みたいな、やむなく流された感の「事実〜」とかを考えたいところだが、

 事実上標準方式

だとなんだかいいものに感じてしまう。

平準を使う手もある。

 事実上平準方式

だと、直訳としては悪くない。

広まってしまったからそれに統一せざるを得ない、
後ろ向きの意味が伝わりやすいね。

 事実上公式

でもいいかも。ただし数学の公式と混同されるのもなあ。

 習慣的標準

くらいなら意訳としてもよい。
科学的考察を経ていない、民間医療みたいな意味合いになるし。


関西弁に「遠慮の塊」という言葉がある。
たとえば居酒屋で、
大皿で唐揚げを頼んだ時に、
みんなワイワイ取るんだけど、
一個だけ残ってしまい、
自分が取るのも意地汚いから、
誰か他の人にあげよう、
と誰もが遠慮して取らなくなる現象を指す。

実際には、
「これは遠慮の塊である」と指し示すことはなく、
「遠慮の塊いただきまーす」と、
ラス1を取るときの言い訳として使われる。

このニュアンスを持つ言葉が標準語にあればいいのだが、
なかなか見つからないので、
これがいいかなと思いました。


野球で凡フライがあがったときに、
3人の野手のちょうど真ん中に落ちる時に、
誰もが遠慮して取らない現象に近いよね。
囚人のジレンマ的なケースだ。
つまり「ポテンヒット」と意訳してもいいのかな。


事実基準、事実水準じゃわかりにくいし、

 事実上(の)基準

がまあ原語に近いか。
いやいや認めてるニュアンスになるかー。

小田原評定とか船頭多くして船山に登るとか、
近しい故事があればいいのだが、
むしろ「qwerty配列のように」と、
こっちが故事になりそうだ。



事実婚みたいにいうなら、
事実習。
造語するならこのあたりかなー。因習ぽくていいな。

あるいは習慣的な標準という意味で、
習準という造語もありかなー。

真の標準になりきれなかった感じと、
空気読んだ結果決まって動かせなくなった感じが、
出てるのではなかろうか。



qwertyは遠慮の塊配列。
qwertyは習準配列。
デファクトスタンダードと逃げるよりも、
日本人の感覚としてわかりやすい。
posted by おおおかとしひこ at 16:48| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック