2024年12月09日

【薙刀式】配列という整理

Twitterから。
> 親指シフト入力調べてみたけど絶対にできねーーー!!!って逃げ出した

なんで絶対にできねーって思うのか、
推理したい。
配列図を見て、
左右の親指の同時で3種に打ち分けるまで理解した上で、
絶対にできねーって思ったのかな。


本当にランダムで3面あるなら、
僕も無理って思う。

だけど、
合理的な配列ほど、
完全ランダム+レイヤードから、
情報量を減らしているんだよね。
つまり「整理」がなされている。


親指シフトを例に取れば、
「頻出カナは中段にある」ことで、
整理されている。
漢語のカナ2文字目は「ういんきちつくっ」の8文字しかつかないが、
これを右手に置くことで、
左→右の流れをつくっている。

小指上段と下段には句読点。
(僕はこの整理が合理的とは考えてないが、とりあえず)

同手シフトはマイナーカナ、
逆手シフトは単打面の濁音になる。
濁音にならないカナの部分は、
ぁぃぅぇぉや半濁音などのマイナーカナが入る。

このような「整理の哲学」によって、
完全ランダムから比べて、
情報量がかなり減っているわけ。


これがわかると、
一見ランダムなものが、
構造を持ったものに見え始めるようになる。

この「構造」こそが配列の背骨になるわけだ。

ATC動画でいうと、
ヤウ配列を僕が解説することで、
一見ランダムなカナの並びが、
どんどん構造が見えてくる過程を見ることができる。

合理的な配列には必ず構造がある。

ある程度配列に慣れた人は、
配列図を見て構造を見出せるんだけど、
ほとんどの人は「配列に構造がある」
ことすら理解できないかもしれない。

なぜなら、qwertyローマ字に、構造など何一つないからだ。
qwertyローマ字こそ、
指と言葉の関係において、
構造化をしていない、ランダム配列なのだ。

だから28キーしか使わないくせに、
情報量多すぎなのだよ。


ちなみに薙刀式の構造は、

・右人差し指ホームを中心として、
 J位置に第一の音「あ」、U位置にBSを置き、
 書くことと消すことをペアとする

・片手アルペジオによく使う言葉を埋め込む。
 右: ある、ない、する、られ、いく、くる、たい、なら、たら、
  ょう、ゅう、ょく、ゅく、もの、おもう、える、やる
 左: して、こと、とき、てき、きて、けど、ひと、まで
 などが代表的。

・拗音同時押しのため、
 左手にイ段カナ、右手にやゆよがある

・助詞はほぼ左手、または右手の主要位置

・打ちにくいQTYにカナを置かない

などだ。(もっとあるけど抜粋)


これらの整理によって、
qwertyより情報量少ないんじゃない?
それくらい上手に圧縮されてると思うよ。

まあ、どんな配列でも、
qwertyよりマシにはなるのだろう。
qwertyとランダム配列は、
大体同じような情報量しか持ってないのではなかろうか。
せいぜい「,.」が右下に並んでるのと、
qが一番押しにくい位置にある、くらいかね。


その配列の解説を聞いて、
構造が理解され始めたら、
その配列がわかってくる。
それを読み取る読解力は、
どこでつくんやろ。笑
何個か使ってみることでわかってくるんだろうな。
posted by おおおかとしひこ at 15:17| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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