クライマックスは全員に活躍の場があるとよい。
ということは、
良いクライマックスは必ず総力戦になるということだ。
同じ能力の者は物語にはいない。
必ず、別々の能力があることになっている。
それは、同じ能力だと上下が発生するし、
キャラクターが立たないからだ。
キャラが被ってしまうということである。
なので、それぞれが尖っていて、
しかも全員集めたときに総合力としてそろっている、
というのがよい采配である。
敵はどうだろう?
同じくの時と違う時がある。
総力がそろっているときは、
頭脳戦になることが多いと思う。
そろっていない時は、
穴をつくことで勝利できるに違いない。
穴をつくだけだとチートみたいになり、
納得性が薄いから、
なるべく総力戦vs総力戦になるのがいいんじゃないか。
とはいえ、それを作ること自体はなかなか難しいから、
味方は総力戦で、
敵はすごい力だが穴がある、
みたいにしておくと、
倒しやすいかもしれない。
主人公だけが活躍するのではない。
味方や脇役も活躍するのが望ましい。
なぜなら、そのほうがおもしろいからだ。
もし主人公のやろうとしていることが、
社会的に意味があり、みながやるべきことだと思ったら、
みなが味方してくれるだろう。
正義とは限らない。
みんなが賛成してくれるかどうかだ。
一人一人は凸凹だけど、
チームとしてそろったときには、
穴のないすべての能力がそろっている。
そんなチームを描くと、
おもしろいはずだ。
じゃあどういう風につくればいいかというと、
「〇〇は得意だ(能力)が、
△△は苦手(弱点)」のように、
能力と弱点を同時につくっておくことだ。
それを生かしたストーリー組が出来たときに、
それらは生かされることになるだろうね。
総力戦はラストだけとは限らない。
第一ターニングポイント、
ミッドポイントのような、
結節点でも行われることがある。
第一次総力戦、というべきか。
総力戦は何回かあってもよいが、
たいていはどこか抜けていて、
ほんとうに全員そろった総力戦は、ラスト、
というのがよくあるパターンだね。
もちろん、なぜ戦うのか、
なぜ総力戦をやってまで勝利したいのか、
というところが物語における動機や正義ということになる。
そこが面白くないと、いくら総力戦だけ描いても詰まらないだろう。
ディテールを考えることも大事だが、
そもそもなんでこれをするんだっけ、
ということを常に意識しておくことだ。
2025年03月16日
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