2024年12月14日

【薙刀式】qwertyは「遅い」から問題なのではない

qwertyは動線効率が悪い。
これは確かである。

だけど、その解決が速くなることか?
そもそも問題設定間違ってんじゃね?
などとふと思ったので整理する。


qwertyは動線効率が悪い
→だから手指の疲労がひどい
→だから新配列で動線効率を良くしよう
→結果、疲労が消えた!

が正しい問題と解決のはずだ。
なのに、

qwertyは動線効率が悪い
→だから遅い
→だから新配列で動線効率を良くしよう
→結果、速くなった!

と誤解するから、話がねじれてるのでは?
と思ったわけさ。


もちろん、

qwertyは動線効率が悪い
→だから手指の疲労がひどい
→だから新配列で動線効率を良くしよう
→結果、速くなった!

も因果が変だよね?


qwertyは動線効率が悪い→遅い
は誤りだ。

動線効率が悪いまま速くなってる人はたくさんいる。
速いままギアが火花を散らして鳴いてるわけだ。
問題にならないのは、
壊れるほど長い文を書かないからだろう。
あるいは、無理してるかだ。

そして、疲労を取るのが目的なのに、
結果を速くなったで測るのもおかしい。


なぜこんなねじれが起こってるんだ?

「タイピング競争」が変なのでは?


一分程度で打鍵数を競うのは、
qwerty vs dvorakというタイプライター時代からやってるが、
このパラダイムに意味がないのでは?

だってqwertyへの批判点は、
遅いことではなく負荷が高いことだからだ。

負荷の大小を大会で測定すればいいはずだ。
たとえは「倒れるまで書けた文字数」で決めてもよい。
壊れる人沢山出そうだけど。

たとえば「3秒間何もしなかったら失格」として、
2時間ないし失格までに書けた文字数を競うのはどうだろう?

3秒は5秒かも知れないし1秒かも知れない。
今なら機械で判定可能だろう。
マラソンライティング競技というわけだ。

あるいは、一時間程度で、
初期速度と最終速度の比を出してもいいかも?



新配列はqwertyの速度を大幅に抜き去ることはない、
と僕は考える。
その人の持つ限界終端速度に収束するだけでは?
と考えている。


だから、
「新配列はqwertyより速いのか?」
「新配列がqwertyの速度を超えるなら手を出してもいい」
「俺はqwertyで十分速いから、新配列をやる意味はない」
「考える速度がボトルネックになるから、qwertyの速さで問題ない」
などのリアクションは、
すべて問題と解決の関係がねじれている。
無意味な反応だ。

「新配列はqwertyより疲れないのか?」
「新配列がqwertyより疲れないなら手を出してもいい」
「俺はqwertyで全然疲れないから、新配列をやる意味はない」
「考える速度よりも、疲労によるqwertyの速度低下が問題」
が、
問題と解決の軸を見た正しい反応であるべきなのだ。


なんか、ずっと色んな人たちに反論してきたつもりだったが、
俺が間違ってたわ。

「qwertyが遅い」という問題設定じゃないんだよ。
「qwertyはしんどい」が問題設定だろ。

qwertyはゴミだ。
それは速度ではなくてしんどさがだ。

だから新配列という手段によって、
「疲労しなくなった」が解決であり、
ついでに「速度面ではqwertyと同等」が、
あるべきうれしい答えなんじゃないの?


男子の戦闘本能(マウンティング?)に、
誤魔化されていたよ。
速度競争には意味がない。
疲労度競争をしなければ。
(どうやってかは分からん)



qwertyは速いよ。
ただ手を壊す。
肩も凝る。手首も肘も壊す。
なぜなら、動線がめちゃくちゃ無駄があり、
弱い指を酷使して、不自然な運動を強いるからだ。

新配列は速いよ。
手も手首も肩も肘も楽ちんさ。
だって動線効率が良いからだ。
動線は整理され、最小化していて、
強い指を良く使い、自然な運動になってるからだ。

これだけの結論に、
なぜ気づかなかったのか…。

速さを議論するのはそもそも間違いなのだ。
大体似たような速度になるだけで、
そのわずかな差異を話題にしても意味がない。
速さ遅さが問題ではないからだ。



速さを競うタイピング大会が問題だったのか。
同門対決には意味があるが、
異種配列の速度競争には意味がないな。

なんだか競技タイピングを、
格闘技のヴァーリトゥード(ノールールの完全決着戦)
のように勘違いしてたけど、
ほんとうの異種配列の完全決着戦は、
「倒れるまで書いて、たくさん書けた方」
なんじゃねえの?
(どっちかが壊れるまでやる、恐ろしいルールだが)



qwertyは遅いからムカつくのではない。
qwertyはタルイからムカつく。
薙刀式は運指動線がスマートだから良い。

このスマートさに慣れたら、
qwertyの無計画なメチャクチャ運指は、
スーパーマーケットで無闇に走り回る、
バカな子供に見える。
静かにしろ。
トータルの買い物速度は大体同じで、
万歩計の数字が全然違うんだな。


ということは、
指にGPSつけて距離測定すればいいのかね。
GPSだと上下が出ないから、
三方向からカメラで撮ってモーションキャプチャして、
三次元距離を出すしかない?
そしてその距離や加速度(エネルギー)を測定すればいいのか?
posted by おおおかとしひこ at 14:39| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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