鴻江理論: 人間の体は2タイプに分類できる。
うで体とあし体である。
https://www.kounoe.com/method
僕ともりやんさんの仮説:
これはタイピング特性と相関があるのでは?
キー部9%でアンケートをしてみた、その結果。
ご協力ありがとうございました。
うで体とあし体との違い:
運動をするときに、
うで体の人は、腕が優位で、腕をまず動かす。
腕を使うことで体をコントロールする。
あし体の人は逆で、足が身体のベースになる。
うで体の人はボクサーに向いてて、
あし体の人はサッカーに向いてて、
という単純な話ではないみたい。
同じスポーツをするにしても、
結果のパフォーマンスは似たようなものでも、
体の動かし方、そこに至る経過がまるで違う、
という考え方のようだ。
そんな両極端に分かれるものなのか、
間があるんじゃないか、
第三第四のタイプもあるんじゃないか、
などと訝るけれど、
まあ大体経験的に2個で対応できる、
というのが鴻江さんの説のよう。
さて、それがタイピング特性を二分できるのでは?
というのが今回の予想だ。
予想していたようにバキッと二つに割れず、
バラバラだなー、
これ傾向あんのかなーとみていくと、
傾向のある部分と、
ない部分に分かれるようである。
手首をつけるところ:
うで体…わりとバラバラ あし体…ベタ付け
テンティング:
うで体…すごくする派優勢 あし体…バラバラ
左右分割:
そもそも分割派がほとんど
スイッチのストローク:
ノーマル派がほとんど(スピードスイッチ人気なし)
スイッチのタイプ:
うで体…バラバラ あし体…クリッキーは選ばない
スイッチの重さ:
うで体…軽め人気 あし体…標準を中心にバラバラ
打鍵法:
うで体…突き刺し打ち中心 あし体…バラバラ
ホールド:
うで体…屈筋派多め あし体…伸筋派多め
足の付け方:
うで体…浮かせたい あし体…ベタ足
脳内発声(読み):
うで体…ある派多い あし体…バラバラ
脳内発声(書き):
うで体…ある あし体…バラバラ
使用配列:
例外をのぞき、qwerty派多数
体勢に関することは、
あし体に一定の特徴がある。
全員ベタ足で、手首をベタ付けする。
一方、うで体は好みはバラバラのようだ。
足を中心に体勢を固定したいあし体と、
テーブルの上からが自分のフィールドと思ううで体の、
違いではと考えられる。
その先は傾向が変わる。
うで体は、テンティングして、
軽めスイッチを突き刺し打ちする傾向が強い。
はっきりと好みが出るみたい。
あし体はバラバラで、腕のことに頓着していない?
唯一「クリッキーは選ばない」という傾向がある。
足の感覚を重視するとしたら、
指先のカチカチはノイズに感じるのかしら。
ホールドに関しては「どのキーのホールドか」
(親指キーか小指キーかその他のキーか、
キーキャップを親指逆付けしてるかなど)
について質問の精度が甘かったなーと反省しているが、
うで体屈筋、あし体伸筋の傾向が出ている。
レイヤーキーやctrlキーの押し方が違う、
というだけでも結構おもしろい結果だと思う。
脳内発声についてはさらに興味深い。
そもそも脳内発声がある人がほとんどで、
ない人は全体の2割程度という調査がある。
https://gigazine.net/news/20160225-read-voice-in-head/
これは読みに関する調査だが、
書きに関する調査は行われていない。
読みと書きの関連性も調査はされていない。
なのでまだ謎の分野なのだ。
案外脳内発声がない人が多く、
世間の分布よりも偏った母集団の可能性もあるかなー。笑
で、
うで体の人は脳内発声ありとハッキリ傾向が出ていて、
あし体の人はバラバラなのよね。
まとめると、以下のような描像ができそう。
【うで体の人】
脳内発声がある状態で、
軽めスイッチを突き刺し打ちしたくて、
ホールドは屈筋を使い、テンティングしたい。
足は浮かせている。
【あし体の人】
足をベタ足、手首をベタ付けし、
ホールドに伸筋を使う。
その他は好み。
ただクリッキーは避ける。
うで体は手や頭に関する好みが明確で、
あし体は頭や腕はバラバラで、体勢固定が共通、
のような感じ。
ふむ、両極端といえば両極端のようだ。
質問の仕方ももう少し精度をあげられそう。
たとえば「どちらかというと○○」「強く○○にこだわり」
くらいの、濃度のついた質問もできそうだ。
あるいは、「すべての選択肢を試した上での○○」なのか、
「とりあえず○○にしただけ」という分離も必要かも。
鴻江さんの理論によれば、
人は生まれた状態では皆うで体で、
成長するに従ってうで体として成長する人と、
あし体として成長する人がいるらしい。
そこの分岐がどういうことなのかは不明だし、
コンバートできるのかも不明だが、
タイピングに関しては、
逆側をやれと言われても無理と思える
(僕はあし体で、うで体流でやってと言われても無理)ので、
コンバートは無理なんじゃなかろうかと予想。
エルゴノミクスと一口にいうが、
「自然」がこのように人によって異なる以上、
「ひとつの理想型」に収束しないことは明確だ。
「○○が自然なのだ(全員にとって)」なのか、
「○○が自然なのだ(△△派にとって)」なのかは、
エルゴノミクスを考える時に気をつけるべきことだよね。
椅子に座る体勢からして違ってたり、
骨盤の前傾後傾も違ってたりするかもしれない。
アームレストがあった方がいいとアプリオリに思ってるが、
そうではないかもしれない。
パームレストの有無やキーボードの高さについては、
あまり考察していないし、
ロープロかどうかも関係してきそう。
「全員を平均してひとつの姿を自然とする」は、
かなり危険なエルゴノミクスだ。
「人類の金玉の数は1」という誤った平均主義に陥らないために、
うで体/あし体の分類は、
使える理論かもしれない。
今回は比較的濃いメンツの会であったから、
母集団に偏りがあったことは否めない?
普段のキー部、もっと広めの天キーでも、
データを取ってみたいなーと思った。
次回ありましたら、是非ご協力ください。
なんかもうちょっと突っ込んで考えたいですね。
(追記)
もりやんさんのコメントと考察。
https://note.com/catfist/n/n716c454fdd5a?sub_rt=share_pb
キーボードは関節技。なるほど。
僕には全身拘束具に思えるので、
ここでも手中心の意識と体全体の感覚という差がありそう?
2024年12月22日
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https://docs.google.com/spreadsheets/d/15G5tqvC5pYPGLqZSTVH4mq3lA56_wiaeGlncqfAimu0/edit?usp=sharing
おつかれさまですー。
ホールドはちょっと分かりにくかったなーと反省。
あし体の人がやや多いのも偏りなんだろうか…