が興味深い。
> 薙刀式の編集モードはカツカレーのカツみたいなもんで、一緒になってる旨味はあるけど、別個でも成立するもの。本質は日本語のモジュール化と排他的配置のせめぎあいにある。これらは運指を効率化するが、ある程度のキー数を必要とする設計思想でもある。これを「五十音を折り返し一回で収められるギリギリのキー数」に近い36キーに収めることで、解が限定され、強固な論理性を獲得している。ただ、そのためにある意味では指を限界まで使っていて、親指ガッツリ使うし、オリジナルでは相互シフトなのでコンボだけじゃなくデュアルロールも大きく制限を受ける。これは身体的には楽だけど、実装のコストが高いというか、他のところで楽できないってのはある。
薙刀式は自作キーボード以前に基本設計があるのでねえ。
そもそもUSキーボードの、
30+スペースキーだけで、
「日本語入力を全部完結したろ」
という狙いでつくった。
そのための編集モードだ。
カーソル、シフト(スペースと兼ねる)、
エンター、BS、IMEオンオフが最低あればよいが、
あと全部あったら便利なやつを入れて、
31キーのキーボードで小説と脚本が書けるようになっている。
だから自作キーボードの31を作ればエンドゲームなのだが、
設計まではできないし、
ちょうどいいMiniAxeがあったし、
書き物以外の用途もあるかー、
ということで36にしてある。
一方、自作キーボードの文脈は、
レイヤーキーやコンボキーやTAP/MODなどによって、
「キーを減らす」をやってきた。
似たような方法論が、
薙刀式と食い合っているわけだ。
とはいえ、僕は自分のMiniAxeを書き物以外にあまり使わないので、
まあ31キーを限界まで使っている感じになるね。
(QTYは薙刀式ではあまり使わないので、
これを自キのレイヤーキーにしようとしたろ、
と思ったこともあるくらい)
親指は限界の12%ずつ、
小指と薬指を限界いっぱい、
あとは中指と人差し指。
たしかに指の限界のコップに、すり切りいっぱいの水を満たした状態。
なので、
親指BSやエンターを加えたり、
IMEオンオフを親指で(Mac方式)とか、
レイヤーキーで記号を打ったり、
ショートカットを別の指で取っている余裕は、
もうないのだと思われる。
ということで、
薙刀式は31キーと心中する配列ともいえるかもなー。
2025年01月02日
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