2025年01月04日

【薙刀式】ローマ字とチャンク

ラクダエンさんが、
ローマ字は2モーラ4打だから、
これを基礎パーツとして指に覚え込ませる、
という理屈に辿り着いたようだ。
https://x.com/catfist/status/1875449251918180602

これは多分僕がローマ字配列カタナ式をやってた時と、
同じ感覚に来たんじゃないかなーと感じる。
で、僕は「それだと日本語に足りなくね?」
と思ってカナ配列に行ったのよね。


日本語は5と7を基礎とする言語だ。
75調、57調は韻文的文章の単位だよね。

たとえば俳句を分解すると。

古池や 蛙飛び込む 水の音

ふるいけ+や かわず+とびこむ みずの+おと

と、575が、
4+1、3+4、3+2
に分解される。

僕はこの、3や4を一気に打ちたいと考えた。
これがローマ字だと無理なのよね。

ふる+いけ+や かわず+とび+こむ みず+の+おと

のように、
2+2+1、3+2+2、2+1+2
くらいに分解しないと打てない。
このうち「かわず」のみ3で、
ローマ字だとしんどいだろうな。

(そもそも「かわず」は川津表記で、
「かわづ」(川の津の部分、つまり濡れた干潟のあたりにいる生き物の意味)
の意味だから、これの現代語表記、づ→ずまで理解して、
はじめて、かわず=かわ+ず=2+1まで分解できるが、
まあそこまで考えずにかわず=3としてしまうだろう)

で、僕はこのローマ字的なチャンク分解を、
「だるい」と思ったのだ。
指の単位としてはもちろん分かるのだが、
それは日本語の分解単位としては、
小さすぎるのでは?と。

なので、カナ配列をやるべき、
と考えて、
カタナ式から薙刀式へ行ったのであった。



キー配列というのは、
言語の分解を、指でやるものである。
それがローマ字だと日本語の本質に足りないのでは、
と感じたのだ。

もちろん、実用上、
ローマ字の方が設計も習得もはるかに簡単であり、
カナ配列は設計はかなり困難で習得もなまなかでは行かないので、
ローマ字がコスパという点ではいいのは認める。

カナ配列はさ、10本指が理論上の使用に届かず、
貧弱な指を現実範囲に留める工夫も必要だし。

また、ひらがなだけ打ってりゃいいわけではなく、
変換や修正の手間が全然あるわけで、
それをキー配列内でも考えなきゃいけない。

となると、ローマ字が現実的で、
しかし日本語の根本を考えるとカナであるべきで…
というループがここにあると思う。


僕はカナ配列薙刀式へ舵を切ったのだが、
なにせ6年かかってまだ納得が行ってないので、
気軽にカナ配列がいいよとは言えないが、
「その先にはこんな世界があるよ」
というロードマップだけ示しておく。

とにかく記録だけできりゃいいんだよ、
の実用主義で今はラッセル車のように進む時期だ。
それが一定の閾値を超えた時、
どう感じるか見てみたい。

その時qwertyと比較して欲しいんよな。
「てめえ日本語のことを1ミリでも考えたことあんのか?」
って喧嘩をふっかけたくなること請け合いなので。笑


ちなみに薙刀式が同時打鍵を採用している理由は、
同時打鍵1アクションが、1打に脳が錯覚してるからだと思う。
ここを2打式にすると、チャンクが伸びる気がする。

最小手数だと脳を認識させるために、
薙刀式は、どの配列でも採用してない、
実装がやたら難しい、3キー同時押しを使っている。
(かわせみも3キー同時押しあったっけ)
いうて、濁音+拗音、半濁音+拗音、
濁音+外来音、清音+外来音の、
日本語の文法に沿った例外処理を3キー同時に当ててるだけなんだがね。


とくにラクダエンさんは、
「いま」を書かなくてもいいスタイルだから、
2文字2文字でマシンガンのようにやっていけば書けるのかもしれない。
そのへんが分かるのはもう少し先のようだ。
posted by おおおかとしひこ at 18:32| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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