2025年01月05日

【薙刀式】韓国語入力(2ボル式)が生まれた理由

韓国語の2ボル入力は、
左に子音、右に母音があり、2ストローク1文字になる。
行段系だ。

以下のようなツイートを見かけた。
> 日本語qwertyキーボードのまま韓国語を打つのはとても難しいので何か改善案を思いつきたい
なるほど、
「qwertyで韓国語を打ちにくい」という逆境が、
2ボル式を産んだんだな。


日本語は不幸なことに、
qwerty英語配列に、
ローマ字を積めば「いけるやろ」であった。

もしここが「このキーボードじゃ無理」
だったら、
qwertyローマ字は誕生しなかったのになあ。

日本人の変態的魔改造力、
日本語の単純な音韻構造、
qwertyが元々母音子音を上中下に分離した構造
(初期の上段6母音から、なぜかAだけ中段に落ちた)、
などの要因で、
qwertyローマ字が誕生してしまったのだ。

xやlを用いて小書きを実現したかと思えば、
thi、dhiでティディを実現して3ストロークに縮めたり、
ヘボン式と訓令式のローマ字を両方含んだり
(si、shi、ti、chi、tu、tsu両対応)、
八百万の国のような溶け合うやり方で、
うまく丸め込んだのが、
qwertyローマ字だと思う。

まあ、それが「形式上まるめこんだ」にすぎず、
「打つのに効率的」「打つのに快適」
「万人にとってよいもの」ではなかったのが、
qwertyローマ字の最大の、そして歴史的汚点だ。


それに比べて、
韓国語は音韻構造が複雑すぎたので、
qwertyと遠かったのが幸いした。
この人のツイートから引用するが、
2ボル式は、

ㅂㅈㄷㄱㅅ ㅛㅕㅑㅐㅔ
ㅁㄴㅇㄹㅎ ㅗㅓㅏㅣ
ㅋㅌㅊㅍ ㅠㅜㅡ

のようになっているそうだ。
何が何やらわからないが、
左右にパーツが分離していることはわかる。
B不使用なのはかしこい。Qは使うのか。
;/と.も使わないのね。句読点ってあるんかな。

韓国のハングルは人工言語で、
子音と母音を合成したものを1文字としている、
表音文字である。
それを合理的に打つには、成り立ちの通り打てば良いわけだね。

母音が12もあるっぽいので、
たしかにこれはqwertyとの対応性が悪そう。


正式にqwertyと決別した配列には、
フランスのBepoもある。
これもアクサンなどがqwertyと相性が悪く、
政府公式でBepoを採用した。
これが普及してるかはわからん。
Bepoで検索してもフランス語記事しかヒットしないのでわからん。
いつか翻訳かけて調べるかーと思ったまま調べてない…



でね、疑問の一つとして、
qwertyを脱しよう!というときの反論として、
「ショートカットどうすんの?」問題がある。

2ボル式、Bepoのショートカットは、
どうなってるんやろ?

予想1: ctrlを押しながらだと英語配列(おそらくqwerty)になる
予想2: その配列でショートカットを覚え直す
 たとえばctrl+Zは、ctrl+ㅋのように。

あるいは、英語入力はどうするんやろ?

予想: IMEオンオフで切り替えて打つMac式になる
AltGR(右Alt)のトグル?
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/2%E3%83%9C%E3%83%AB%E5%BC%8F
にも英語との切り替えの記載はなかった。

これを現地語で調べるのめんどくさいので、
まあ予想としておくか。



つまり何が言いたいかというと、
qwertyは無理!っていう内圧がないと、
配列なんて変えないってことさ。

日本人はqwertyの呪縛を魔改造で受け入れた、
どM民族だったのだ。

そんな民族に、日本語の独立を!っていうには、
大東亜くらいの強火が必要なのよねー。
(親指シフターのツイートを覗きにいくと、
政治アカだったりすることがわりと多いです。
それとこれとは分けてくれると助かるのだが)


まあ日本人は、「よそもやってる」に弱いので、
IT流行国韓国、自国文化重視フランス、
そして俺がqwertyを脱した、
というのに弱いだろう。
俺だけだと弱い?じゃあ続いてくれ。
posted by おおおかとしひこ at 11:08| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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