ぶっちゃけ50音ですら、
行と段の関係性は決まっていないのよね。
たとえば「ん」はワ行なのか、独立したものなのか。
一応撥音という独自音だから、
50音表の外にいるべきなんだけど、
スペースの関係やら、ローマ字の便宜上やらで、
ワ行扱いされていることは多い。
じゃあ「を」はどうすんの、ワ行オ段やろ、
ってなると、「ん」はワ行ウ段やないやろ、
という破綻が起こる。
たいていは、
わ を ん
なんて書いてあるけど、これは本来おかしいのである。
おかしいのであるが、キメラな玉虫色で進むのが日本の政治のやり方なので、
おかしいままローマ字は策定され、
訓令式とヘボン式が両論併記されて、
それとローマ字入力の法則もズレがあるわけさ。
(僕はそのへん全部気持ち悪くなってカナ配列にしたけどね)
そもそも日本語廃止論が先にあり、
英語公用語になる予定だったものを、
暫定ローマ字で吸収しよう、
なんて玉虫色政策で実質日本語を保存できたようなものだ。
我々はローマ字をクソだと思いながら、
足を向けて眠れないのである。
で、なんだっけ。w
撥音ひとつとっても、
このような混乱がある。
促音「っ」は小書きではなく、
別のジャンルだと思われているが、
50音表にはふつう乗っていない。
小学生はまあいいけど、外国人は混乱しないのだろうか……
(句読点も長音も乗っていないよね)
というわけで、
実のところ、50音表も、訓令式も、
qwertyローマ字も、
日本語をきれいに整理することに、
成功していないのだよ。
僕がqwertyにずっと持っている不信感は、
大本はそこなのかもしれない。
お前場当たりでやるなよ、という感覚。
きちんと日本語を整理しましょう、
と思ったら、
「ん」「っ」「−」が足りていないことに、
すぐに気づくやろと。
ラクダエンさん
> で、ローマ字を行段の一種と言いながら、ん っ 別置を拡張と称するのは論理的におかしいんですよねえ。行段がローマ字の一種というならともかく。
はい。
行段系ということばは、
SKY配列以降色々な行段系ローマ字が生まれ、
qwertyとは違うのだ、
という意識で生まれた言葉のように思う。
(リアタイではないので不明だけど)
で、qwertyとの差分を強調するために、
撥音拡張あり、促音拡張あり、拗音拡張あり、
などのようにメニュー化していた表記法が、
今に残っているだけの話だと思うね。
なので、
「まだ誰も行段系やローマ字を、
論理的に整理してない」というのが答えです。
民間の研究なんてそんな杜撰なものよね。
そもそも工学的に、使えりゃいいんだよが優先された歴史もあるからねえ……
僕は音韻論的な、口蓋や唇に合わせた配列をつくるべきじゃね?
って思ったんだけど、指の構造が口に合っていないと分ったので、
それ以上はあきらめた記憶があるな。
それをうまくやれれば、
全世界の言語を統一的に扱える配列がつくれるはずなのだが、
比較言語学や音韻論を勉強していないので、
作れないわ。
IPAに基づいた配列、原理的につくれるはずだがねえ。
(使いこなせるとは言ってない)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%83%AB:IPA_2020_ja.pdf
というわけで、あくまで「現在の用語の確認」でしかないので、
どんどん無視して再定義していってもいいんじゃないでしょうか。
結局強い配列の理屈「おれがこのように日本語を再整理した」が勝つわけでね。
2025年01月06日
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