2025年04月14日

熱量保存則

ある熱量を持った話を書いている。

リライトしてページ数を削ったら、
熱量の総量が減った感じになっていた。


熱のマックス値が変わったわけじゃないから、
熱量は減っていないと思っていた。
しかし、
熱を感じる時間が少なくなったのだから、
最大熱量×時間の、積分が減ったことになる。

マックスは変わっていないのに、
熱量が減ったと感じたのは、
熱にさらされる時間が減ったからだ。

ということは、
リライトは、短くすることだけではマイナスになる。
短くするなら、熱量のマックスを上げなければ、
熱量保存則は成り立たない。


難しいね。
これまで考えたマックスの熱量を凝縮したつもりだ。
これ以上の熱を考えないといけないみたいだ。

ボトムをもっと落ち込ませることはできる。
冷やす部分をもっと冷やすと、
同じ時間でも熱をもっと感じられる。

時間と熱量。
双方のコントロールで、
観客の受け取る熱量(積分値)が決まって来る。


何もしていないから切ったシーンがある。
何もしていなかったのではなく、
「熱を感じて楽しんでいた時間」
だと、切ってみて分った。

リライトは難しい。
初期衝動の熱を保存するだけじゃだめだ。
もっと熱くしなければリライトの意味がない。
posted by おおおかとしひこ at 08:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック