Tecsee RAWのステム(HPE)とボトムハウジング(ナイロン)
+Tecsee Honey Peachのトップハウジング(PC)、
+Sprit Designs 30g
のキメラ(ルブなし)。
左上から、Tecsee RAW、Honey Peach、
今回のキメラ、余ったパーツでつくったもの
(これも結構いいよ。軽量バネを入れたときのHoney Peachの上の硬さを、
マイルドなナイロンが吸収して使えるスイッチに化けた。
真鍮ポールという唯一無二の金属的打鍵感のスイッチなので、
僕がやってるボトムプレートに真鍮ブロック貼り付けなくても、
そこそこ金属的でおもしろい)、
元々のRAWのバネ、sprit 30gバネ。
Tecsee RAWは僕の現在のエンドゲームスイッチだ。
僕は30g以下の軽量バネを使いたいのだが、
軽量バネは摩擦が強い(たとえばLofree ghostのようなクリーミー)と、
バネ力に対して摩擦が大きすぎて、
気持ちよくならないので、
なるべく滑らかでありたい。
TecseeオリジナルブレンドのHPEという謎素材は、
ウムピエと何かのブレンドらしく、
ウムピエよりも摩擦係数を下げているらしい。
事実、Zeal PC Pearlio(100%ウムピエ)よりすべる。
なので僕はずっとこれをメインスイッチにしてきた。
しかしこれにも欠点が一つだけある。
戻りの振動がでかいこと。
(なのでデッドナーを3Dプリントで作ったり、
鉛を貼ったりしてきた)
詳しく見ていくと、
複数の振動が混ざっているような、
変な感覚がある。
色々ルブをテストすると、2か所問題点があって、
1 トップハウジングのリーフスペースにリーフが当たっている
2 トップハウジングへの戻りのとき、ステムがガタつくことがある
があるようだ。
1は、リーフスペース全体にルブするとほぼ消失する。
2は、トップハウジングのステムが格納される四隅をルブすると、
大体消える。
ほぼ、とか大体、とか書いたのは、完全ではないからだ。
で、ルブだけじゃどうしようもないので、
トップハウジングだけキメラしたら?
というアイデアを思いつき、
手持ちのスイッチを試してみた。
たとえばHMX Hyachinth(POM)は、きつすぎてはまらない。
Durackアルパカ(ナイロン)はあまり変わらない。
やった中では、
同じTecseeのHoney Peachのトップハウジング(PC)が、
結構よかった。
同じTecsee製だから相性がいいのかな。
あるいはPCだから造形精度がよく、硬めで、
タイトに感じるからかもしれない。
もとのスイッチとくらべるとやや(5g未満?)重たくなる、
つまり摩擦が増すように感じるが、
戻りの振動が斉一になるので、気持ちよくて、
そんなこと関係ない感じ。
これは相当よいので、
Tecsee RAWの戻りが気に食わない人は、
試してみてほしい。
気になるぐらつきもかなり減って、
ノーマルのぐらつき程度になるよ。
ずっと戻りの振動を吸収してきたスイッチデッドナー、
これにてお役御免になってしまった。
もとのすっきりしたネイキッドデザインに戻って来たよと。
最近スイッチの完成度が高くなって来たからか、
キメラなんてあまり聞かなくなったけど、
イマイチのスイッチを蘇らせるには、
いい手段なんじゃないかなあ。
2025年01月09日
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