2025年01月10日

【薙刀式】飛鳥配列の中核アルペジオ

明確に「アルペジオ打鍵」と言っていたわけではないが、
隣の指で隣のキーを連続して打つことが快感で速い、
と見出して、積極的に利用してたのは、
飛鳥配列が祖ではないかと考える。

飛鳥は連続シフトによって、
実質3面アルペジオ運指を仕込めた。
このことが「ぬるぬるつながる」という評価に繋がったと考えられる。


各面の中核部と思われるものを抽出する。

【右手、左シフト(逆面)】

・・よ・・・
・るすまで・
やえ・・・・

僕が「ここは意図的に仕込まれている」
と気づいたのは、中段の部分だ。

です、ます、する、まで

といったパーツがアルペジオ運指として仕込まれている。
連続シフトしながらの時に限りここに黄金のルートが現れるのだな、
と理解した。
おそらく、です、ますを単独で使いたい、
という欲望が清濁別置を生み、
それを連続シフトで打ちたいという欲望が、
連続シフトを生み出したのではないか、
と推測できる。
なのでここが飛鳥の原点じゃないかなー、と推測している。
(伊豆時代と呼ばれるHPは404なので詳細は不明)

ほかに、よる、なども見つけられる。
また人差し指同指連続ではあるが、やる、える、を見つけられる。


【右手、右シフト(裏面)】

・・どめ・・
・くのこそ・
・・・・・

その、この、を中段に見つけられる。
縦連だが「どの」もある。

そく、めく、どく、のくなどに一定の法則がありそうだが、
中核というほどではない。


【右手、単打(表面)】

・・とは・・
・んいかた・
・・・・・

いん、かん、かい、たん、たい、とん、はん、とは、はい、
などを見つけることができる。
漢語メイン?

単打を作り始めた時点では、
まだ清濁別置のアイデアはなかったかも知れないことが、
これを見ると想像できる。
このあとに左シフト面に、です、ますが来たことで、
飛鳥配列は、単なる親指シフトの並び替えから逸脱して、
独自の道を歩むことになったのではないか(推定)。


【左手、右シフト(逆面)】

・・れ・・
・・なら・
・・・・・

なら、られ、なれ、が強い三角を作っている。
その他はあまり強い結びつきはなさそう。


【左手、左シフト(裏面)】

・・け・・
だあがば・
・・せ・・

アルペジオというよりも、繋ぎに使うカナの置き場の感じ。
だが、だけ、あたりを見つけられる。
「けれ」「せれ」が、
シフトを入れ替えないといけないから、
使いにくかったことを思い出す。
同面でなんとかならなかったのかなーと今では思える。


【左手、単打(表面)】

・・・・・
きしうて・
・ちにり・

して、うし、にて、りて、きて、てき、しき、にち、うち、
しに、などを見つけられる。
拗音のため、イ段カナが左手に多い。
なのでなんとなく薙刀式に似てる言葉が多い。


アルペジオの方向性はバラバラだ。
最初から「日本語の基本パーツをアルペジオにしこむ」
と考えた出発ではなく、
やってるうちにそういうまとまりになってきた、
という感じがする。
シフトがバタバタして言葉を繋げる欠点があるのも、
それを示唆している。

もちろん、日本語がカオスであるから、
美しい整理ができる保証などないのだが、
試行錯誤しているうちに、
同面アルペジオ運指を発見していったのが、
飛鳥という考え方を形成したのではないかなー、
と今なら思える。

まずはこれくらいの骨格をつくって、
拗音面や、マイナーカナ、操作系を、
「同じ考え方でやるとしたら」
と置いていったのではないか。
まあ微調整にだいぶかかっていたようではあるが。


これに対して新下駄はスマートに、
設計当初から統計連接順に運指を埋めていった配列だ。
また、カナ同士だけではなく、
シフトキー(SDKLIO)絡みのアルペジオもあることが、
新下駄の発見だったのではないかと思う。

(大元は月配列のDK絡みで知られていただろうが、
文字部分にシフトキーが増えるほど、
それを利用するべきと考えたのだろう。
下駄のあたりでそこに気づき、
新下駄で本格的に最初から織り込んだのではないか)

新下駄のアルペジオは、外→内方向にほぼ整理されている。
これが作者のkouyさんの打鍵癖と関係あるのでは、
とKIHで観察してたんだけど、
静かであまり大袈裟に動かない達人みたいな打鍵法で、
「突き刺し打ちだから内向きアルペジオ!」と断言していいのか、
微妙な感じだったのを覚えている。

外向きのアルペジオは、手首のローリングやヨー回転を伴うので、
疲労するという説もあり、
それを避けたのかもしれない。
posted by おおおかとしひこ at 12:48| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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