なので、自分の生理を変えられるのは嫌なのか、
まあ変えてもいいや、なのかで、
配列習得の感覚が異なるのではないかと思う。
Twitterから。
> 薙刀式配列ちょっと触ってみて気づいたけど文字キー同士の同時押しに別の文字を割り当てたりしてるから積極的にキーを離さないといけない場面が出てくるんだな。これはちょっとストレスかも…。
文字キーを同時打鍵する配列は、
常にこの宿命を背負っている。
A+B=Cのとき、
ABと打ちたいのにCに化けたり、
Cと打ちたいのにABやBAになってしまったりする事故だ。
タイマーロジックで判定する配列もあれば、
それに重なりの%を加味する配列もあれば、
薙刀式のように「重なりがあれば同時/重なってなければ同時ではない」
とするロジックもある。(これはとくに3キー同時押しで威力を発揮する)
これらは原理的に交換可能なので、
気力があれば改造してどうぞ。
このあたりは、多分に生理的な感覚に立脚していると思われる。
メリットよりも生理的不快感や違和感が上回るならば、
その配列習得を諦めてしまうだろうし、
生理的不快感を快感が上回れば、
配列をマスターできると思う。
触り始めだから、
まだ「これまでと異なる部分」が気になるのだと考えられる。
異なる原理の生理に移行するのだから、
プラスとマイナスがあるのは当然だと、
覚悟できるかどうかじゃないかなあ。
で、
「現状と一つも変わらずに、ただ得だけできないか」
と考えるならば、配列を変えるのには向いてないんじゃないかな。
それは無理だと思う。
原理がガラリと変わるんだから、
これまで無意識に良かった部分はなくなることもあるよ。
ただし、
qwertyローマ字に比べて、
薙刀式はたくさんの快感があるので、
そこを味わってから判断してほしいかな。
僕は全日本人がqwertyローマ字を捨てるべきと考える原理主義者だけど、
それはqwertyローマ字の生理的快感を捨てろということでもある。
この場合だと、
「離しを気にせずに無限にロールオーバーできるところ」
なわけだ。
それがどうしても生理的に捨てられなくて、
かつ30キー程度のカナ系新配列がやりたいのならば、
月配列(とその派生)をおすすめする。
薙刀式にある、
片手アルペジオで日本語の基本パーツを取る快感や、
1モーラ単位で書いていく快感や、
拗音外来音を一発で打てる快感や、
機能キーが近くにある快感や、
QTYを使わなくてよくなる快感や、
中央指メインで書いていく快感は、
なくなるけれど。
(その代わり月配列にある快感は得られる。
詳しくないので詳細は描写できないが、
満遍なく指を使う快感や、
左右交互打鍵の快感はあると思う)
楽器をギターからドラムに変えたり、
サッカー部から野球部に転部するようなものだ。
これまでの常識はいったん保留するのが、
やってみるコツなんじゃないかな。
2025年01月11日
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