2025年01月14日

【薙刀式】理想のIME操作

を妄想してみる。


要件:
・30キーと親指4キー程度で日本語が打てること。
・ホームポジションから遠い、
 エンター、カーソル、BS、シフトは使わないこと。
 小指伸ばしを使わずに打てること。


なぜJISキーボードは親指を4キーに分割したのか?
日本語入力に便利なようにするためだ。

ところがせっかく4キー置いたのに、
スペースキー以外ほぼ使われていない。

変換キーはそもそも変換用だ。
(スペースキーで変換できるようになったので、
用済みになってしまった)

変換、次候補、
シフトと組み合わせて前候補(これは使いづらいキーバインドだ)、
選択範囲で再変換(このアルゴリズムは弱い。
打ったカナには変換されない確率が15%くらいある)、
その場でカーソル位置を含む文節を再変換
(エディタによっては機能しない)。

これらを使いこなしてる人はいないと思う。
同様に無変換は、

変換をかけた時に注目文節をひらがなに戻す、
もう一回打てばカタカナ変換

のような役割があるが、これもほぼ使われていない。

ひらがなカタカナキーは、
単打でIMEオン、
Altと組み合わせてローマ字入力/カナ入力の切り替え、
となっているが、
これもほぼ使われないだろう。


その代わり、最近のwinのアプデで、
無変換をIMEオフ、変換をIMEオンキーにする愚行があった。
ぶっちゃけ使われてないんだから使ったろ、
という精神には敬意を表するが、
元の機能に戻すやり方
(旧IMEに戻す)を探すのがかなり難しいところにいるのが、
悪意があると思う(または無能か)。

実は無変換、変換キーは、
IMEの設定によっては、
次文節と前文節の移動などを割り当てることもできる。

でもそういうことが出来ることを、
知ってる人も減ってきた。


僕はブラインドタッチで、
正規のエンター、BS、カーソル、シフトを取れない。
左シフトが最近ようやく届くようになったぐらいで、
ctrlも正直無理。
(sun配列のHHKBの、A横ctrlはわかるけど、
結局小指が痛くなるので最良とはいえまい)

なので日本語で必須な、これらのキーを、
親指4キー程度にまとめるべきではなかろうか?


欲しいものは、

変換、再変換、
次候補/前候補と、次文節/前文節
文節のばす/ちぢめる
BS
確定

の5機能。シフトやctrlは、各キー(BSと確定など)と兼ねられる。

BSは最悪「変換を押しながら確定」などのように、
Tap/Modに割り振ってよいと思う。

文節伸縮は、「変換を押しながら、次文節/前文節」で、
シフトカーソルの役目と同じになる。

これで4キーに収まりそう。


もちろん現行のIMEバインドを、
自作キーボードのQMKで、
上のように割り振ることは可能だ。

だけど、そろそろ「親指キーを4キーに分割した意味」
を再構築するべき時期に来てない?
ってことを言いたい。


僕は無変換と変換を何に使うか知らなかった。
調べたら、Windows以前のXFER、NFERの名残だと知り、
それを何に使うのか、各FEPのキーバインドも調べた。
現在のMS-IMEは、FEPのひとつWJEを吸収して、
それを正式IMEしたという流れも聞いたし、
おそらくその時点で、色々なFEPバインドが使える設定があったはずだ。
(昔atokやWXバインドみたいなタブを見たことがあるが、
今なかったよね)

こうした合併吸収の流れを経て、
今Windowsの世界戦略では、
日本のIMEは日本からタッチできず中国管理らしい。
意味がわからない。

そろそろ自国の言語入力法を、
見直す時期であり、言語的独立を勝ち取るべきではないか。

そのためには、
「そもそもどうやってきたのか」
「これからどうしたいのか、どうするのがベストなのか」
を話し合う場所や組織が必要な気がしている。


形なきところに形骸化してもしょうがないので、
具体例をうえにあげた。


もちろん僕は薙刀式の、30+1キーで足りてるのでいいんだけど、
標準入力方式は、
もう少し緩和して30+4キーでいいんじゃないか、
と思う次第。
ひょっとしたらローマ字は大西配列が有力かも知れないし、
SKYでもいいかも知れない。


現在のJIS配列は、
当時の一強NECを倒すための各メーカー連合、ODAGが定めた、
各メーカーの意図を汲んだ玉虫配列である。
その対立が実質無くなった以上、
日本語のやさしくて合理的な入力操作法を制定して、
標準IMEおよびJISキーボードを再定義してもよいのではないか。

そして、IME内に、
qwertyローマ字、大西配列、SKY配列、なにかしらの行段系、
JISカナ配列、親指シフト、飛鳥配列、シン蜂蜜小梅、新JIS、月配列、
新下駄、薙刀式、
なんらかの漢直、
あたりを収録して、
適宜切り替えられると良いと思う。
(ついでにキーバインド変更機能もね。
ぶっちゃけ紅皿や漢直WSを吸収すれば良い)


僕は、現状の標準配列による日本語入力は、
ちっとも合理的じゃないし、
手間がかかるし、
ブラインドタッチがクソ難しい、
うんこみたいな出来だと思っている。

でも人が作るものなのだから、もっとよく出来るはずだ。

誰もがブラインドタッチできる日本
(現状3割)を、目指すことはできると思うんだよな。
posted by おおおかとしひこ at 15:11| Comment(2) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
実装方法が別格な新JIS配列は含めないほうが、私はいいと思います。
そうしないとなかなか製品ができなくなりますよ。

そもそもロースタッガード(横ずれ配列)の一体型キーボード用です。

開発に格子配列を使ったというのを信じて使うと、手をひねって痛めます。
分割キーボードで親指にシフトをもってくると、左シフト、右シフト、変換キー、と3つも親指キーを消費してしまい、ほかのことに使えなくなります。
連続シフトでの使用は規格外です。
Posted by とる at 2025年01月14日 21:21
>とるさん

などという人を集めて、標準IME策定委員会、配列格納委員会をつくれると、
おもしろいなあと考えています。
もちろん俺は薙刀式推進派として参加。笑
議長はもっと公平な人がいいんじゃないかなー。

物理配列は自由だが30+4は死守
(周囲のキーはつけてもOK、なしにしてレイヤーにつんでもOK)
みたいにすれば、
ロウスタッガード前提の論理配列も、
コラムスタッガード前提の論理配列も受け入れられるのでは。
親指シフトを使う場合は、いくつかの親指機能をオフにしてね、
となれば実装は可能になるでしょう。

連続シフトや同時判定などもそういう規格である、
と決めてしまえばいいだけのことなので、
使う人が便利なものを策定するのが大方針、
という妄想です。
Posted by おおおかとしひこ at 2025年01月15日 08:20
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