ということに思い至ったのでメモ。
新配列に変えようという運動に対して、
「Vimの操作に支障があるので…」と尻込みしてしまう壁がある。
これをなんとかしたい。
日本語配列専用の場合
(カナでもローマ字でも漢直でも)、
IMEオンのときその配列、
オフのときqwertyに戻せば問題ない。
オフの時しかVimを使えないが、
それはそもそも全角文字でVimを使えないので納得できる。
問題は、
日英共用配列や英語も変えたい場合
(たとえば日本語はカナの親指シフト、
英語はDvorakなんて人は昔結構いた)だね。
この場合だけを考えれば良い。
で、「エンジニアだったらVimボタンくらいつくれるのでは」
と思ったのだ。
capslockみたいなロック式のボタンで
(物理的にロック機構があるほうがベター)、
オンの時はVimモードオン、
オフの時はオフとする。
Vimモードがオンの時には、
新配列がどんな文字でも、
qwertyのqに当たるキーが押された時はqを出力して、
wに当たるキーが押された時はwを出力して…
という、
新配列→qwertyの変換フィルタをかます仕様にすれば、
なんら問題なくVimを使えるのでは?
ということ。
これは自作キーボード内のqmkで処理してもいいし、
なんらかのスクリプトを走らせてもよい。
いや、
そのVimボタンの一手間を省くシームレスがいいのだ、
ならお手上げだけど。
Vimボタンはロック式の物理ボタンでもいいし、
トグル式の1ボタンでもいいし、
明示的にオンとオフの2ボタンでも良い。
Vimペダルでもよい。
Vimペダルに関しては作例がある。踏んでる間Vimオンなら楽かもね。
あとあり得るのは、
30+何個かキーのVim操作用キーボードをつくって、
左右分割の真ん中にqwertyを置いときゃいいんじゃね?
ってことかな。
ハードごとやらないといけないから、
自キ勢専用のアイデアだけど、
難易度としてはたいして難しくなかろう。
ただ、その環境を整えてからじゃないと、
新配列がそもそも有効なのかテストできないのは、
結構問題だ。
なので、新配列お試し期間の1〜2週間、
Vim禁止にして、
新配列が使えるものなのかを検討することをすすめる。
1〜2週間の練習程度なら、
1週間もあればqwertyの元に戻れるので、
沼に足を入れて試すことをやってはどうか。
それで手応えがあるなら、
本格的にVimボタンなどを検討すれば良いと思う。
「Vimがあるので…」と逃げる人は、
お試しのやり方があることを知らない。
体験入部みたいなことをやってはどうだろう。
それでもqwertyがいいという人は止めないからさ、
英語の国と心中を選んでくださいな。
実のところ、新配列界隈には、
Vimを使うガチの人はほとんどいない。
だからVimmerに来てもらって、
解決してほしいというのが本音だ。
なので先に沼に足を浸してもらう戦略が、
いい引き込み方かなーって思ったのだ。
僕の本業は脚本なので、
日本語の原稿を書く話はいくらでもできるが、
Vimの話はVimmerしかわからんところがあるだろう。
なのでVimmerに新配列パッチを当てて、
と期待しているところなのよね。
日本語を打とうとするときに、
英語の国の配列を使うことに意味があるとは思えない。
実際効率は全然悪い。
ここまで英語、ここから日本語、
ここまで日本語、ここから英語、と切り替えるのが、
ふたつの言語を扱うコツなんじゃないか。
なので、僕は日英共用配列に否定的だ。
立場上共闘したほうがqwertyを滅ぼしやすいから、
共闘戦線は結ぶ。
この共闘戦線に、ガチVimmerを加えたいのよね。
別にVimmerはqwertyだからいいわけじゃなくて、
指のその配置がいいだけだから、
打つ文字はなんだっていいはずだ。
Vimと新配列はどうやって使うのがいいですかね?
この問題を考えてください。
2025年01月18日
この記事へのトラックバック
> Vimを使うガチの人はほとんどいない。
呼ばれた気がしました。
> capslockみたいなロック式のボタンで
> (物理的にロック機構があるほうがベター)、
> オンの時はVimモードオン、
> オフの時はオフとする。
> 明示的にオンとオフの2ボタンでも良い。
IME に手を出す前の段階でまさにそういうことを (改造した xkeysnail で) やってみたのですが、感想は「使いづらい…」の一言になってやめました (だからこそ IME/mozc に手を出した、という背景もあります)。
> 「使いづらい…」
まあ一手挟まることになるから、
そこはしょうがないんですけどね。
僕はMacで育ったので、
英字を打つときに「英数」を押してから、
日本語を打つ時に「かな」を押してから、
という癖がついてるんですが、
Vimを使う人はそういう風にはなってないみたいですねえ。