qwertyでTwitter検索すると、
フリックの対義語としてのqwertyの話がよく出てくる。
案外スマホでフリックを使わずにqwertyを使ってる人がいるみたいだ。
で調べてみたら、フリック使用率、衝撃の半分以下???
https://www.moba-ken.jp/project/lifestyle/20231109.html
調査によるが、僕は9割方フリックだと思ってたよ。そんなばかな。
なのでまずは、
フリックを普及する記事から書きおろすわ。
まずは以下のATC testerに、
スマホで参加してみてくれ。
まず初見文だろう。
漢字変換こみのランダム文だ。
補完入力禁止で全文打つとして、
スコアがいくつくらいでる?
https://o24.works/atc/
スマホqwertyの人がどれくらい出るか、
逆に僕が知りたい。
ちなみに僕はフリックで110出た。
https://youtu.be/GFBpnT2Oulc
これはPCのビジネスタイピング一級の基準70を、
はるかに超える速度である。
なので実のところ、
普通の人のPCのqwertyより、
僕のスマホのフリックの方が速いといえる。
つまり、慣れたら速い方式だぞ、
そしてqwertyより楽だぞ、
という話をしようとしている。
ちなみにブラインドタッチではない。
ガラスの感触では均一で、
キーの境目がわからないからだ。
僕の視点は書いてる文章を見ながら、
周辺視野で、変換された漢字と、
テンキー状の入力キーを見ている。
この「周辺視野で見ながら、本文を見る」が可能なぶん、
フリックは速い。
スマホのqwertyはキーが小さくて、
周辺視野で見れないからね。
まず触るキーが少ない。そこがフリックの最大の利点だ。
日本語に特化した入力法なんだから、
日本語は速いに決まってるだろ。
(フリックの英語は遅いと思うが、慣れればいける。
それについては後述)
ちなみに僕は2〜3日で慣れた。
キーボードの新配列は数週間かかる。
完全ブラインドタッチだからだ。
フリックは見ながら打つので、すぐに慣れられるよ。
フリックのやり方がわからない人用に、
やり方を書いておくぞ。
まず入力時に、
左下に地球みたいなマークがある。
これを押すたびに、
日本語ローマ字(qwerty)→英語(qwerty)
→日本語かな(フリック)と切り替わる。
「日本語かな」と表記されてるが、
これは親しみやすくするための表記法で、
フリックは実体はローマ字だ。
操作はテンキーを模している。
ホームポジションは5の位置に当たる「な」だ。
まず「な」に触れて、指を離そう。これをタップという。
そうすると「な」が出る。
次に「な」を押しっぱなしにしてみよう。(ホールド)
そうすると十字架のように4つのカナが出る。
にぬねのだ。
このとき、左に指をシュッとスライドさせると、「に」が入力される。
慣れると、ホールドがいらなくなる。
タップで「な」、「な」から左にシュッで「に」になる。
シュッの始点が「な」の範囲内に入ってて、
少しでも左方向にスライドがあり、
離した地点が最初に触れた位置から左なら、
「に」の判定になる。
だからシュッの距離は2ミリでもいいし、
極論スマホの端までいってもよい。
僕は大体1キー分(1U)くらいを目安にしている。
あとは上下左右の4方向のシュッをやればよい。
よく見ると、左がI、上がU、右がE、下がOに、
対応していることがわかる。
最初のタップはAだ。
つまりフリックは実質ローマ字だ。
「な」のキーはNを示していて、
タップでA、4方向のシュッでIUEOを入力する仕組みである。
かな入力とあるから話がややこしくなるのだが、
表記がカナなだけで、実質ローマ字入力をしている。
これを行段系カナと称する。
行と段でカナを指定する方法だ。
フリックとは、テンキーの位置で何行かの文字を指定、
タップまたはシュッの方向で何段かを指定する、
2つの指定の仕方を必要とする方式である。
これでナ行のやり方がわかったので、あとは応用だ。
テンキーを見ると、あかさたなはまやらわがあるので、
それを使えば清音までは打てる。
濁音、半濁音は後付け。
カナを指定した時、普段は顔文字キーの左下キーが、
「゛゜小」に変わるので、それを押すと、
たとえば「か」が、か→が→か→月→…と変化する。
「よ」は、よ→ょ→よ…と変化する。
「は」は、は→ば→ぱ→は…と変化する。
「つ」は、つ→っ→づ→つ…と変化する。
右下は句読点と?!が入っている。
あとは記号キー(☆123をタップする)に入っている。
このやり方を誰がどこで教えてくれたのか記憶にない。
なんか触りながら覚えたな。
正体はローマ字だと思えば、
qwertyよりボタンが大きいし、楽だと思うんだけど。
あとは文字の場所と、スライドのシュッに慣れればおしまいだ。
一個だけ弱点がある。英語フリックだ。
ABCキーを押すと英語になるんだけど、
たとえばホームキーはJKLとアルファベット順に3つ入ってる。
これがタップと2方向スライドの3方法に割り当てられている。
パッと探せないから、
結構慣れるのに時間がかかるのだが、
所詮はアルファベット順だし、
そこまで英語をガッツリ打たない人は、
これで用が足せるよ。
あと使う時は、ダブルタップやホールドでコピペもできるしね。
なお「あいう」キーで日本語フリックに戻ります。
もしガッツリ英語を打ちたいなら、
英語だけqwertyに切り替える手もある。
さて、これでフリックのすべてを説明した。
これで「どうやって打てばいいから分からないから、
フリックがわからない」とは言わせない。
質問があればこちらへコメントください。
僕はiPhoneしかわからんです。
あとは、どっちが便利かだ。
日本語の書道に、永字六方というものがある。
「永」の字の中に、トメ、ハネ、ハライ(左右)、横縦が、
全部入っているというやつだ。
フリックは6もいらなくて、5でいいのだ。
トメ(タップ)、上下左右のシュッがマスターできたらおしまい。
だからフリックでものを書くとは、
12%(ア段出現率)はタップで、
残り88%は上下左右にハライで書くという、
かんたんな書道みたいなものである。
それを繋げていけば、単語になり、文になっていくイメージだ。
だから、ボタンをカタカタやる英語のやり方よりも、
ずっと書道の国のやり方に近いと僕は考えている。
そして実際速い。
2タップ1文字よりも、1アクション1文字だからだ。
もしあなたがスマホqwertyで、
僕のフリック110より速いというならば、
是非動画を見せてください。
ちなみに、
フリックは何指でやってもよい。
親指でやる人もいるけど、
僕はスマホを机の上におくか、左手でスマホを持って、
最強最速の右人差し指一本でやっている。
書道といったのも、その感覚だね。
もっと速い人は両手の二本指でブラインドタッチするらしいが、
110出りゃ普段使いに困ることはない。
フリックをやろうぜ。
これをやる意味は、
「qwertyより便利な方法がある」と気づくこと、
「qwertyと異なる方法を自分はマスターできる」と気づくことだ。
ちなみにPCにもフリックがあればいいのに、
と僕は思うのだが、
誰も実装してくれなくて悲しい。
(タブレットには実装されてるのになー)
物理キーだとフリックは難しいから、
しばらくはPC+フリックはないだろうね。
なおPCでは薙刀式を用いて、ATC188で書いているわけさ。
(普段は150くらいの速度だけど)
フリックを一通りできるようになると、
「動線の距離が大事」とわかるようになる。
フリックはほぼ最短距離で文を書いていくからね。
それに対してqwertyは、
指の動線があちこちにいく、バラバラな配列だとわかる。
どっちが楽か、火を見るより明らかだ。
スマホでqwerty使ってるやつは馬鹿なんじゃないかとすら僕は思う。
清水の舞台から飛び降りろといっているわけではない。
ちょっとその地球ボタン押して触ってみ。
秒0.5カナくらい打てるでしょ。秒1カナ、秒1.5カナになれば、
実用範囲だぜ?
僕は新配列にフリックを含めれば、
新配列の中で最も簡単な入力法だと思う。
なんでこれを使わないの?
日本人は日本語を奪われてるの?
僕は学校でqwertyを教えるより、まずフリックでしょと思う。
これなら3日で動かせるようになるからね。
2025年01月17日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック