自作派が昔の松下のワープロをラズパイ使って今のキーボードに仕立てた作例。
https://mstdn.maud.io/@giraffe_beer/113837561091602735
注目すべきは、親指コンベックス2Uが、5キーもある!こと。
なぜ日本人はこれを捨てたのだろう?
写真の親指キーを見てみる。
なおQMKで実際にこのキーが当てられてるとは限らないので、
印字は参考にはならない。
なので多分順番は間違っている。
一応左から。
上に記述されたものはシフトを押しながらと思われる。
・カタカナ変換(緑文字で郵便番号)
・スペース(空白)
・文節縮/文節伸
・無変換
・変換(次候補)/前候補
とある。
おそらく順番を入れかえて左から、
・カタカナ変換(緑文字で郵便番号)
・無変換
・スペース(空白)
・変換(次候補)/前候補
・文節縮/文節伸
だったと推測される。
これなら使いやすそうだ。
スペース変換導入前なので、
J直下の親指で変換、次候補を打っていて、
シフトそのキーで前候補に戻り(カーソルではなく)、
その右のキーで文節を縮め、
シフトで文節伸ばしをしていたと。
スペースはどっちの指かは不明だが、
左親指で無変換、つまりひらがな変換、その左でカタカナ変換、
(郵便番号は緑のfnキー扱いだろうか?)
と操作していたはずだ。
現在空白キーは変換キーと統合されたことを考えると、
親指4キー+シフトキーがあれば、
松下のワープロ時代の操作を再現できることになる。
2Uコンベックス×4キーが親指にあり、
無変換キーをシフト代わりに使えるならば、
実質これが標準入力法でもよいのでは?
ただカーソルやシフトカーソル、
再変換も統合したいことを考えると、
以下のような仕様はどうだろう?
・カタカナ変換/シフトでひらがな変換(ctrlキーを兼ねる)
・スペースかつ変換、次候補(シフトキーを兼ねる)、
/シフトで前候補
選択範囲があるとき再変換
・前候補/シフトで文節縮(シフトキーを兼ねる)
また変換文字がない時は、←/シフトでシフト←
・次候補/シフトで文節伸(ctrlキーを兼ねる)
また変換文字がない時は、→/シフトでシフト→
な風にすると直感的では?
シフトで役割反転するのは直感的ではないので、
上のように←→を並べて、
シフトにはシフトカーソルの役割を与えた。
スペースキーはやや大きめにして、親指でも取れたほうがいいかもね。
左右分割のときは悩ましくなるかも。
縦書きのときはOSかエディタの自動判定で、
前候補次候補の←→は↑↓に自動的になるのを仕様としたい。
これで、あらゆる日本語入力の標準化ができそう?
ワープロの世界線が続いていたら、
いずれ洗練されて、
このような4キー親指システムに辿り着いたはずである。
それがWindowsの黒船によって、
波にさらわれてしまったのだ。
NEC以外のメーカー連合によるODAGキーボードは、
親指4キー確保に成功したが、
結局このような合理的なシステムをつくれず、
普及させることもできず、
「無変換とか変換とか使ってへんやん」
なんていろんな人にいわれて、
スペースキーが巨大化して、
2Uがいつの間にか4Uとか5Uに肥大化して、
無変換変換が0.75Uになってたりする結末を迎えた。
NEC(98)を弱体化させる政治的意図は果たしたが、
そのせいで民の日本語入力は壊滅的になったのだ。
ODAGチームは詰腹を切るべきだ。
僕は以前にも書いた通り、
30+親指4キーで、日本語入力をもう一度標準化すればいいのに、
などと考えている。
ODGAみたいな、各メーカーの思惑がバラバラなので、
統一した一をつくれず、玉虫色に気を使うような時代ではもうない。
きちんと淘汰して、再統一をするべき時代ではないか?
そのための一つの試案を、
松下のワープロを見ながらつい考えてしまった。
なぜ日本人は親指4キー操作を捨てたのだろう?
それが便利だと思う前に、
Windowsにかっさらわれたからだ。
日本はいつも黒船に略奪されている。
侵略の障壁は日本語だと、
ネット時代になってわかったでしょ。
日本語まで略奪される気かい。
2025年01月17日
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