2025年01月21日

【自キ】軽いバネの民の生き方

僕が自作キーボードに転んだのは、
「バネを交換することで押下圧を軽くできるから」
というただ一点につきる。
その後キーキャップを3Dプリントでデザインできるとか、
空中配線で3Dキーボードできるとかやったけれど、
そこが仮になかったとしても、
軽いバネは、自作最大の魅力だと僕は考えている。

ところが、その軽いバネの調達元、
不安定なのが欠点なのよね。


sprit designsという韓国の会社。
様々な軽い〜重い、
MXスイッチ用、choc v1用、alps用のバネを製造している。

だが在庫切れは当たり前で、
輸入注文しても数ヶ月かかるのはザラの、
不良企業だ。
中身はイタリア人がやってると思えば、
フェラーリの納品なんてこんなもんだと割り切れるが、
それは「軽いバネが欲しい」という、
こちらの切実な思いとは裏腹である。

代替品として、
「軽いバネのスイッチを使う」または、
「軽いバネのスイッチからバネだけ抜く」がある。
後者はお高く、抜け殻が全無駄になる罪悪感があるが、
背に腹は変えられまい。

その中で、28g〜37gは、手に入りやすい。
28g: BSUN anya
35g: Gateron Clear(まだあるんかな)
37g: 多数
があるので、これらからパーツ取りをしてもよい。

なので30gが欲しければ、
anyaからバネを抜くか、sprit designsのバネを入手するかの、
二択になってくる。

僕は35gだとやや重く感じて、
30gあたりを好む。
20g以下は底打ちが痛いイメージ。
ただこの押下圧は、
バネの力+スイッチの抵抗(滑り)と関係する。
クリーミーだとかなり重く感じるし、
スベスベツルツル系だと軽く感じる。
僕はその中でも最滑りのHPE素材スイッチを使ってるので、
30gでも重たく感じないだけかもね。
クリーミー系、たとえばHMX Hyacinthだと、
もっと重く(35〜40g)に感じるな。


ちなみに僕はMXの35g、30g、20g、15g、12g、
choc v1の15g、12gを所有している。
遊舎が開店した時速攻で買ったのだった。
(コロナ前はspritは元気だったのだ)

ちなみにどんなに探しても、
この軽さのバネはほかに存在しないみたい。
バネ自体は存在するかもだが、
MXスイッチの中に入る長さと径のがないようだ。

spritが安定しないことから、
遊舎あたりが国内のバネメーカーと組んで、
自キ用のバネつくればいいのになあ、
と願望だけ書いておこう。
(個人でつくろうと思ったが、
最低ロットが万個単位だったのでやめた)



軽いバネは、なぜだかアジアでしか人気がない。
白人、手の力が強いのか、
それとも英語のタイピングがそれ前提なのか。

とくにアジア人は撫で打ちを好む人が多いので、
その感覚で押せる軽いスイッチが増えてもいいのになあ。

薙刀式、オールコンベックスキーキャップ、
ドームキーキャップは、撫で打ち前提で、
軽いバネ推奨です。
30g以下がいいかな。


なお、上の数値はすべてボトムアウト、底打ちの数値です。
静電容量はアクチュエーション表記が多い。
僕の30gボトムアウトは20gアクチュエーションなので、
リアフォ30gモデルより2/3軽い状態で使ってるってこと。
posted by おおおかとしひこ at 12:08| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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