強固なストーリーとか、
盤石のストーリーとか、
言い方は色々ある。
逆を考えれば良い。
「あやふやなストーリー」だ。
つまり、
・誰が、なぜ、それをやるのかが分からない。
・どこでなにをやるのかが分からない。
・今ストーリーのどのへんか分からない。
・それをやる必要が分からない。
・締切も不明。
・AでなくBをやれば?と思ってもAをやるのが分からない。
などが、あやふやなストーリーだ。
逆にしっかりしたストーリーとはこの逆を考えればよく、
・なぜそれをやるのかがはっきりしていて、
しかもこの人がやらなければ、やるべきだ、
が一意に決まっている。
・どこで何をやるべきかがはっきりしている。
・今ストーリーのどのへんか、
進行具合でわかる。
(ミスリードするにしても、はっきり分かってるから出来る)
・それをどうしてもやる必要がある。
・締切は明確で、ハラハラする。
・A以外のBCD…の選択肢はすべて潰れた。
Aをやるのが最短距離でベストの選択肢だ。
しかも理想は、
「ほとんど説明なくこれが了解されている」
ことだろう。
「Bはできないのか?」「むりだ、なぜなら…」
「じゃあCは?」「むりだな、なぜなら…ついでにDもむりだ」
「じゃあAしかないじゃないか!」
なんて会話がない状態で、
Aを選択するのがベストであると、
全員無言でわかっているのが、
しっかりしたストーリーというものだ。
状況がはっきりして、
解法がはっきりして、
しかも容易ではなく、
他の選択肢ではカバーできないから、
それを選択する。
そしてそれをどうしてもやる必要があり、
その動機は明確で、
それをその人がやるのは当然というか宿命である。
その結果どうなり、
次にどうなるかもはっきりしている。
そしてそれが、おもしろい。
それがしっかりしたストーリーだ。
ドイツ人がつくった車みたいだね。
そして、しっかりしてるだけじゃ魅力がないのは、
人間と同じで、
しっかりしつつ、他の魅力もなければならない。
(あやふやでも魅力的な人間はいるか?
いないこともないから、あやふやの欠点をカバーする、
とんでもない魅力があれば許されるかも)
どうしても必要なことはおもしろいこと。
しっかりしてるストーリーは、
その基盤、必要条件だ。
2025年05月07日
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