36キーは30%(30台だから)なのか、
四捨五入して40%になるのかいまいち不明だが、
「人類にブラインドタッチ可能なキーは、
30+4〜8個程度である」
という説がもっともらしいと僕は考えている。
だからこの辺のキー数のキーボードと
(こぢんまりするので左右分割が望ましい)、
それに合わせた4レイヤード(109≒30×4)のキーマップが、
最も人類がブラインドタッチできるキーボードである、と。
そして人類は、
おそらく109キーをすべて常用することはない。
コアなエンジニアは別として、
「自分の用途」に応じた濃度で、
キーを使っているはずだ。
よく使うキーは手脂を吸ってテカリ、
あまり使わないキーは埃をかぶるだろう。
たとえば僕はprint screen、schroll rock、ins、
capslockを使ったことがない。
テンキーの+-=も使ったことがない。
バックスラッシュはプログラミングするまで使ったことなかった。
円記号もドルも使ったことがない。
パイプも絵文字以外で使ってなかった。
あとファンクションも使ったことない。
一方、文字部分やBSやエンターやカーソルは、
死ぬほど使っている。
ラクダエンさん:
> これがブラインドタッチ習得の難しいところで、でかいキーボードでいきなりブラインドタッチできるわきゃあないのだが、まともにブラインドタッチできる程度に小さいキーボードを使うにはキーマップを自分で考えられなきゃいけない。ニワトリタマゴなんだよねえ
なので、標準的30%キーマップをつくろう、
というのはとても良いことだと思うんだけど、
「キーマップというのは、
自分に応じて変えていくのだ」
という発想を持たない人は、
標準キーマップを触って「使いにくい」って文句言うだけなんだろうなー、
などとも想像してしまう。
僕はいったん、
「109キーボードにあるキーを、シフト側も含めて全部書き出す」
をやってみようぜ、と言ってみる。
109キーあってシフト含めて高々最大218。
実際はもっと少ないから、
そんなに大変じゃないはずだ。所詮有限個よ。
「それをどう配置するべきかは、
どう使うかが決める」ということに、
思い至ってくれるといい。
「標準キーボードの標準的な使い方」はない。
これは「世界の平均的な使われ方に特化したキーボード」ではなく、
「いるものを大体適当に置いときました」でしかない。
これは歴史を調べれば調べるほどよくわかり、
頭が痛くなる。
使いやすさを考えて並べたものではない。
増築改築を重ねた九龍城みたいな迷宮になってるだけだ。
台所の道具の標準的な配置などない。
使うやつを動線考えて並べるだろ、ということだ。
中華屋とフレンチが同じ配置なわけないのは誰でもわかる。
そのように、
「自分から見てすっきりさせる」が30%キーボードのキーマップだ。
何をどれだけ使ってるかは、
タイプ数カウンターでしばらく測定すればわかる。
https://www.vector.co.jp/soft/win95/util/se399353.html?srsltid=AfmBOopq_l_S84hLtk5nebdZAp2oo5_XcNZytSSJ9SbXA7VuWdFtz3aW
文字に関しては頻度統計、
連接統計が存在している。
どの指がどれだけ動くかは、
自分の肉体と相談だ。
たとえばQPは標準運指では小指担当だけど、
僕は薬指で取っている。
Cは左中指担当だけど、
ロウスタッガードでは人差し指で取る人もいる。
そのへんは自分でアレンジすれば良い。
うん、まあ、わかったけどめんどくさいので、
デフォルトの標準キーマップちょうだい、
という人はラクダエンさんのを使ってみればよい。
「ここしっくり来ないな」と思ってから、
あらためてここを熟読すれば良い。
たとえば僕は日本語文章特化のために36キーボードを使っていて、
英語やプログラミングはしない。エクセルも使わない。
マウスもメールやチャットやブラウジング以外で使わない。
映像編集するときはガッツリペン型マウスと自作マクロパッドを使う。
となると、
30+1キーで編集まで完結する、
薙刀式を使うのが最適解だと僕は考えている。
もちろん他の配列でもいい。
好みで決めれば良い。
僕は4段のブラインドタッチができない。
小指伸ばしもやりたくない。
FJをすぐに見失う大きさはいやだ。
キーボードに手を合わせたらそこにFJがあるような大きさは、
36キーぐらいだろうと思う。
もちろん好みで上下することはあるが、
50はないと思う。40でマックスくらいじゃないか。
30以下は厳しい? やったことないのでわからない。
28×4=112なので27以下だと足りなくなりそう。
ブラインドタッチができるのは、
ホームポジションから1U以内だ。
そんな大きなキーボードはブラインドタッチできないのだ。
80年代以降、キーボードアレルギーという言葉が生まれた。
キー数が多すぎて人間の認識の外だったのだ。
うまくクラスタ分けして配置すればよかったのに、
視覚的デザインが悪すぎたね。
数字段と記号キー、機能キーの色変えるだけでわかりやすかったはずなのに。
もし最初に登場したのが36キーだったら、
人類は皆ブラインドタッチを覚え、
生産性は爆上がりしていただろう。
36なら行けそうだものね。
というわけで、
ブラインドタッチを身につけたければ、
36キー前後のキーボードを使うことだ。
qwertyローマ字でもかまわん。使えれば。
そしてブラインドタッチで打てば打つほど、
「qwertyローマ字の動線効率悪いな」と、
自覚するだろう。
僕はこの先の話をしている。
愚かなる人類は早くここまで追いつき、
早くかしこくなるべきだ。
2025年02月13日
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック