qwertyローマ字、英語、JISカナは、
ブラインドタッチ用につくられていない。
とくにqwerty英語、JISカナは、
サイトメソッド(目で見て打つ)用につくられていた。
標準運指ブラインドタッチはあとでできたのだ。
ブラインドタッチ用の配列の、
要件を整理しよう。
1. ホームポジションが一番使うキーであること。
2. ホームポジションから1U離れたキーが、その指で2番目に使うこと。
3. n本の指でnキーを次々に押せること。
逆にいうと、同指連続が少ないこと。
4. 指の強さに応じて頻度があること。
人差し指>中指>薬指>小指がよく、
右手>左手であるべき。(左利き用は逆)
5. 打ちやすいキーの流れが、
よくある文字の連接であるとベター。
6. 覚えやすく思い出しやすいこと。
見た目で覚えるのではなく、
打った感触でどう覚えやすいかだ。
見た目で分かりやすいのは逆に身につかないから邪魔まである。
こんな感じかなー。
qwertyローマ字がそうなってないことは明らかだ。
FJはほとんど使わない。L;も使わない。
つまりホームポジションの4/8しか使っていない。
A>Z>Q、S>W>Xはその指の中で中段を最も使う。
E>D>C、T>R>G>B>F>V
N>U>Y>H>M>J、I>K>,、O>.>L、->P>/>;は、
てんでバラバラ。
de、ki、yu、I,、O.などの例外を除けば、
qwertyローマ字は比較的同指連打が少ない。
ただ日本語で「で」は頻出しすぎ。
指バランスはめちゃくちゃ。
左小指と右人差し指を一番使う。
いくつか加速ワードがあり、
それがアルペジオになるが、日本語の自然な構造とは異なる、
異様なチャンク化をする必要がある。
見た目はバラバラで、指に対して整列されてるわけでもない。
必要な要件をひとつも満たしていない。
それがqwertyローマ字だ。
他にもn何回問題を抱え、
-という遠すぎる文字を使い、
かな漢字変換で英語のスペースなみにエンターを使うくせに、
-より遠いエンターを小指に担当させている。
なぜこんなハズレを、
強制的に使わせているのか?
新JISが唯一のこれを変えるチャンスだった。
早すぎたのかな。
今くらい皆がキーボードで自由に文章を書く時代に、
新JISが発表されたら、
ブラインドタッチとともに普及したかもしれないね。
qwertyローマ字のブラインドタッチ率は30%。
70%は識字(書く方)に不自由している。
そんな国ある?
すべてはqwertyローマ字が悪い。
二番目は、MS-IMEの改良ができてないのが悪い。
(ここに配列登録できるなら悪くなくなる)
三番目は、ロウスタッガードが悪いかな。
「ブラインドタッチを学んで生産性をあげよう!」
はスローガンとしてただしいが、
「qwertyローマ字をブラインドタッチしよう!」は、
その実現手段として間違っている。
この矛盾を常に指摘していきたい。
ブラインドタッチ前提で設計された新配列が答えなのだが、
これは公式には用意されていない。
私的に用意することはできる。
それが広まれば、日本人は形から入るので、
それを公式にしたくなる。
そうすればqwertyローマ字はほろぶ。
ある一つの配列がqwertyを置き換えるのではなく、
自由に選べるn個の配列が公式になれば、
標準をケンカする必要がなくなる。
MS-IME(か次世代のもの)に、
薙刀式、新下駄、飛鳥、親指シフト、シン蜂蜜小梅、月、新JIS、TRON、
大西配列、tomisuke、けいならべ、きゅうり改、Eucalyn、カタナ式、
を選べるようにして、
独自マップを改造登録でき、
それを持ち運びできる仕組みができれば、
日本人の7割が幸せになれるのに。
2025年02月15日
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BS打ちを誤ってENTER打ってしまい
サービスシステムに重要な影響を与えてしまうヒューマンエラーリスクもあります
ENTER を重くするとかカバー付けて意図せず打たないように対策が必要ですが
世の中にはあまり浸透していないですね
teams, slack, discordなどのチャットアプリにおいて、
改行と送信がバラバラになってる問題は、
同じ愚かさによるものだと思います。
エンター、ctrl+エンター、alt+エンター、
確定と改行と送信はどれ?問題があります。
フェイルセーフ設計するなら送信ボタンを別において、
エンターで送信しないのが合理的ですね。
(ショートカットは送信ボタンにマウスオーバーで出るようにするなどする)
同様に、エクセルでのセル内改行がalt+エンターだと知らなくて、
一生次のセルに行くことを、
半期の自己評価シートでやってましたね。
「セル」という専門用語がそのたびにわからないので、
「エクセル 四角の中で改行」とかでしらべてました。
LFとCRを一緒にするから問題なのだ、
という太古のプログラマーの話が一番腑に落ちました。
もともと別のものだったのだと。