2025年03月01日

【薙刀式】離しで文字が確定するやり方

薙刀式は相互シフト方式を採用しているので、
押しただけで文字が出ることはほとんどない。
押した時点で、同時押しのペアをまだ押す可能性があるからだ。
離した時に、「他に同時押しのペアを押してないですね」
と確認して、はじめて出すべき文字が確定する。

これはメリットとデメリットがあり、
僕はメリットの方が大きいと考えている。


メリットはずばり、
「押しっぱなしでシフトできる」という点だ。
この方式以外での同時押しシステムは、
たとえば「100ミリ秒以内に両方を押す」などのように、
時間に縛られたものである。
これを避けられる。

「Aを押して、押したまま何秒たっても、
そのあとゆっくりBを押して離せば、A+Bを押したことになる」
が実現できるのだ。

これは、「考えながら打っているときに、
考えに頭がとられて手の制御が追いつかないとき」に、
最も重宝する方法だ。

薙刀式はコピー打鍵が目的ではない。
「自分の文章を書く」ことが目的である。
文章を考えることにリソースを割くべきであり、
同時押しにリソースを割くべきではない。
格ゲープロでも同時押しはミスする時がある。
そのことによって、蒸発したアイデアを薙刀式は惜しむ。


デメリットは、以下に議論されている。


なぜ「新下駄配列」を選んだのか
https://www.p6qsoftware.org/ja/blog/why-shingeta/

の記事より引用。

ーーーーここから
薙刀式配列

スペースキーでシフトする配列です。
スペースキーを押しながらタイプすると別の文字が出るパターンですよね?(ちゃんと調べてない)
スペースシフトは、昔自作配列で試したことがあるのですが、KeyDownではスペースが出なくて、KeyUpで出るんです。
スペースを出したくてスペースキーを押したとき、すぐにスペースが出ないと何というか、前につんのめる感覚があって嫌なんですよ。
スペースシフトの時点で却下。
(紅皿の零遅延モードだとすぐにスペースがでるのだろうか?だとすると一考の余地ありだったかも)
ーーーーここまで

KeyUpで文字が出る感覚に慣れれば問題ないです。
スペースシフトだけでなく、
FJ、MVシフト、拗音や外来音の左右2キー3キー同時押しもすべてそうなので、
スペースだけの問題ではなく、
あらゆる同時押しパターンがすべてそれに統一されております。

あとは「キーボードとは押した瞬間に文字が出るものだ」
というスイッチ的な感覚を変えて、
「キーボードとは押して離した瞬間に文字が出るものだ」
にすればよい。
筆は、離した時に文字が現れる。
スイッチじゃなくて筆だと思えば良い。

あるいは、ストリートファイター6は、
入力から画面に出るまで7F程度遅れます。
その間にネットワーク遅延を吸収する仕組みです。
その程度までは人間は許容できるはず。


あるいはスペースシフトの最大の利点は、
連続シフトにある。数文字連続でシフトできるのは、
脳の負荷がとても少ない。


まあ、予断をもって断られることもあるでしょう。
ただ誤解は解いておきたい。



僕はメリットの方を取った。
実際にものを書いてる感覚を重視したので。

ことばは大事だけど、
もっと大事なのはアイデアだ。
それを邪魔する仕組みを排除したい。
posted by おおおかとしひこ at 11:24| Comment(2) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
> 薙刀式は相互シフト方式
> メリットはずばり、
>「押しっぱなしでシフトできる」という点だ。
> 同時押し
k-codeの設計時、シフト方式については結構迷った記憶があります。
逐次シフトか普通のシフトか。逐次シフトならロールオーバー打ちが存分に生かせるから。
結果、どちらのシフトでもk-codeの使用には影響しない(好きな方を使えばいい)ということになりました。
私自身は逐次シフトの方が好みです。
例えばaをシフトキーとした場合、普通のシフトだと「ab」「c」と入力したい場合に「ab」「ac」となってしまうことがよくあったり。逐次シフトならそんな問題は気にしなくていいので。
(これは私の指が不器用でシフトを離すのが遅いだけか、人間の指の特性なのかは?)
Posted by kamimura at 2025年03月01日 16:44
>kamimuraさん

どのようなシフト形式がどのような人に向くのか、
適応可能なのかは広範囲の調査がないので、
分からないことだらけです。

人柱としていろいろ試して、
知見を貯めるしかない段階ですね。
Posted by おおおかとしひこ at 2025年03月01日 17:02
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