2025年05月27日

逆の表現

群衆の中でさみしさを感じる、
楽しいはずのパーティーで悲しみを感じる、
などの表現はよくある。
つまり、表現したい感情と逆の場所を用意するわけだ。


ネガティブな感情を表現したいなら、
ポジティブな状況に置くといいんじゃないか?
怒りならば、許しあう場所、教会とかボランティアとかの余裕のある場所がいいのかもしれない。
大学には合格したが、彼女には振られて、
人生どん底、みたいなことはよくあるだろう。

ポジティブな感情は、
ネガティブな場所で表現できるかな?
戦場でやさしさに出会うとかは定番だよね。
生命の生きる力は死ぬ場所でのみリアルになるのも、
良くある表現だ。
君が好きだという告白は、彼女が落ち込んでいるときにこそ効果を発揮するかもしれない。

嬉しいからはしゃいだり、
悲しいから泣いたりするのは、
表現として順である。
順が悪いというわけではない。
順でストレートに表現するほうが強い時もある。
振られて雨に打たれるのは、いつかやりたい表現のひとつだろう。(ベタともいえるが)
逆のほうが、新しい表現に見えがち。
こんな文脈でこんな感情を表現できるのか、
という発見があれば、
それは面白くなるに違いない。

逆を試してみよう。
順で表現してもいいが、ベタかもなあ、
とおもったら、逆を使ってみるとよい。
トップの中にボトムを、ボトムの中にトップを入れれば、
コントラストも強くなるよな。
posted by おおおかとしひこ at 08:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 脚本論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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