というエクササイズをやってみよう。
〇〇には職業が入る。
極端な〇〇を考えたまえ。
極端な医者。
法外な値段で手術する、凄腕の医者。
これはブラックジャックだ。
適当な手術をして失敗する、医者の風上にも置けぬ脳外科医。
これは最近ネットで話題の竹田くんだね。
極端な運転手。
めっちゃ運転が上手く、めっちゃ速い。
これは数々の映画に出てくる、運び屋とかタクシードライバーのキャラクターだね。
極端なボクサー。
片腕のボクサーとかかな。見たことないか。
「痛みを感じないためものすごいタフ」は見たことがある気がする。
極端な風俗嬢。
毎日100人とやってる。すげえ。
だから権力者の秘密とかも知ってるかもしれない。
極端な芸人。
笑わせるだけじゃなくて、人生が破綻している。
そんな芸人は昔は沢山いたよねえ。横山やすしとか。
極端な映画監督。
めっちゃ厳しい。100テイクとか撮る。
思い通りになるまでOKを出さない。
でもそんなの大監督なら当然だよな。
さらに極端にするためにどうしたらいいかね。
女優と必ず寝るとかか。それも沢山いそうだな。
極端に佳作の人はいる。周防正行とか。
極端に多作の人もいる。ウッディアレンとか。
極端な大工。
一人で家つくれるのかな。めっちゃ高いところに行っても平気なのかしら。
釘を打ったら絶対抜けないのかしら。
極端なカメラマン。
ワイドの18ミリしか使わないとか。
毎回色がどぎつくなるとか(蜷川実花じゃん)。
パンツ一丁とか(村西とおるかよ)。
絶対に一枚しか撮らないカメラマンとか
(上田義彦はそういうのが多いらしい)。
極端な女子高生。
もはや職業じゃないけど、
これは枚挙にいとまがなさそうだ。
極端な殺し屋。
必ず殺すんだけど、その周り100人死ぬらしい。
極端なピアニスト。
絶対音感でとんな音でも弾ける。これはよくいる。
逆立ちしながら弾く。
左手だけで弾く。
足で弾く。
同時に4台弾く。
ピアノを使わない。
まあ、なんでもいいよ。
極端な〇〇をつくってみようぜ、
というエクササイズだ。
ギャグでもいいし、シリアスでもいい。
つまり、
「キャラを立てる」という訓練だ。
そんな馬鹿な、となったらしめたもの。
それにリアリティがあるようにつくっていけばよい。
「そういう才能の持ち主」ということにしておけば、
フィクションの世界なんだからいいだろ。
極端に足が長いモデルはどうだ。
どういう生き方をしている?
どういう過去を持っている?
どういう成功と失敗をする?
そんな風に考えて、
「もしそういう人がいたらどうなるか/どうなってきたか」
を考えると面白くなるぞ。
平凡な人の平凡な人生はおもしろくない。
極端な人の極端な人生がとがっているから面白いし、
見世物になるのだ。
「××ってどういう話?」
「極端な〇〇が出るんだよ。〇〇で〇〇なんだ」
「そりゃ見たいわ」になるべきだ。
みんなその極端さを求めている。
この世界からはみ出した、「違う者」を求めている。
それはショウだからだ。
そしてそれが映画になるには、
その人に「私と同じだ」と思わせる要素が入っているのがよい。
そうすると感情移入になるからだ。
仮に極端な医者がボンカレーを食えば、
私たち庶民と同じだなと思うし、
「実は無人島を買っていて、そこに生命の楽園をつくりたいから」
という真の動機が明らかになれば、
法外な値段を要求する地獄の医師ではないことが分るというものだ。
その瞬間「この人はいい人なのかも」と思って、
感情が移入されるのだね。
人は、分らないものに分るものを見出したときに、
感情を移入する。
ということで、
なんでもいいから、
極端な〇〇を創作してみよう。
あとあと使える、持ちキャラになるかもしれないよ。
毎回極端な用心棒が出てくる、とか、
毎回極端な親が出てくる、とかでもいいんだよ。
おもしろければね。
毎回ラーメンしか食っていない極端な隣人(小池さん)
が出てくるだけでも面白いじゃないか。
そういうことだ。
極端な〇〇、何がある?
職業だけでなくてもいい。
モノ、概念、システム、などを入れてもいいよ。
2025年05月31日
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