トッププレートのねじ止めに真鍮ワッシャーをかますと、
樹脂のトッププレートでも、
金属プレート的なトップの振動を抑えるものになる。
ここまではこれまでの発見。
これに、バネ座金ワッシャーを加えると、
さらに振動が純粋で軽快になることが分った。
バネ座金ワッシャーとは、
ワッシャーの形なのだが、切れ目があって、バネの性質ももっているものだ。
ごく薄いリング状のバネと考えてもらってもよい。
ネジで締め付けたときに、ネジと部材に反発力を生じて、
緩み止めになるらしい。
で、今回の改造は、
トッププレートを止めているねじよりも1ミリ長いねじを調達して、
その隙間にバネ座金ワッシャーを挟む、
ということをやってみた。
少し隙間ができたので真鍮ワッシャーを重ねて、
ネジ頭-バネ座金ワッシャー-真鍮ワッシャー2-トッププレート-スペーサー-PCB
という構成になった。
単にワッシャーを4枚かますだけだと、
重たい打鍵感になった。
つまり、全体の剛性が高まり、
全体がひとつの塊になったような感覚になる。
たしかに剛性は強まるが、
それが快適な打鍵感とはいえない感じ。
もっと軽快な感じが、打ってて気持ちいいからね。
ということで、なんかたわむものないかなー、
と探して、これに辿り着いた。
これによって、
トップの振動がバネ座金で吸収されて、
しかもワッシャーでプレートが止まっているから、
戻りの振動が金属的になり、
いい感じになってしかも軽快になる。
塊を打っているような感覚だと、遊びがなくて、
詰まらない打鍵感になると思う。
それよりも適度にうまく震えることで、
響きのある、軽快な打鍵感になる気がする。
ミュートしすぎると詰らない音になるのに似ているかもしれない。
打鍵感には大きく2種類あると思う。
強く打っているときのものと、
ギリギリのアクチュエーションで打っているものだ。
両方心地よくないと、打鍵感がよいとは言えない。
今回の改造で、
ついにそこまでたどり着いた感覚になった。
これらのコツに関しては、またいつかまとめたいなあ。
2025年03月07日
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