例の動画で英語で質問があり、それに回答したのだけど、
おもしろい議論なのでここにも転載しておく。
Q. How about using the Plover stenographic layout?
ステノグラフを使えばいいんじゃね?
(Poverというのは自作キーボードの名前っぽい)
A.
以下は機械翻訳です。間違った英語だったらごめんなさい。
英語の音韻的な構造と日本語のそれは異なります。
たとえば英語では、一音節は、母音を中心に前後に子音が複数くっつきますが、
日本語の一音節では、母音の前に子音が一つしかくっつきません。
このため、英語の1ワードの中の音節数は日本語に比べて少なく、
これゆえにステノワードが同時押しを用いて1ワードを押しやすい原因になっています。
日本語はこれに比べると1ワード中の音節数が多く、
同時押しを用いても音節数が稼げない言語です。詳しくは開音節と閉音節で調べてください。
例:
strong...s+t+r+o+n+g 7キー同時押し、1アクション
TUYOI(日本語で同じ意味)...t+u, y+o, i 3アクション
開音節と閉音節について、詳しく言語論が語れないので、
同じ単語をステノで入力するときも、
そもそもアクション数が変わってくるぜ、という例を示した。
まあ、見れば見るほど、
英語の構造がステノワードに適した構造になっていることがわかるよねえ。
同時押しで出せるのは、1モーラが限界よね……
2025年03月04日
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Plover?
もしPloverのことだったら、
https://www.youtube.com/watch?v=Wpv-Qb-dB6g
が分かりやすい動画の一つかもです。
大ざっばに要約すると、Stenotype(英語の速記)は
・学校に行ったりと習得費用が高い
・ハードウェアが高い
・習得に時間がかかる
・その職業の人が高齢化で少なくなっていく
だからPloverというオープンソースのプロジェクトで誰でも安価に使えるようにしようって感じみたいです。
そういう自作キーボードは初期の頃から10種以上あるので全部把握してないんですよねー。
Kailh choc v1の速記用12gバネも、
ステノワード互換自作キーボードで使われる前提の開発だったし。
(むこうで速記と言えばステノワードなので)