2025年03月09日

【薙刀式】そろそろ大西配列への過度な期待が落ち着いてきたかな

すでに数ヶ月経つので、
実際どれくらいになったのかをツイートしてる例をよく見かけるようになった。

劇的効果を期待しすぎてた人は、
「まだまだなのだが」と前置きしている。
適切な練習量と効果が分からないから、
「自分の練習が足りないだけ」と謙遜している例もあろう。

だけど、過度な効果を期待する方が間違いなんよな。


新配列の効果は、

・速くなる
・楽になる
・標準運指でブラインドタッチできる

の3点をセットにして考えた方がいいと思う。

そして元々速かった人は、
その人の終端速度に収束しているのだから、
配列変更しても速くはならず、
二番目の効果が大きいはずだ。

にも関わらず、ただただ速くなると、
過度な期待をかけた人は、
そんな魔法はないことにそろそろ気づき、
自分のスペックを上げないと速くならない、
という身も蓋もない真実に、
辿り着きつつあるのだろう。

ATC基準で言うと、
70ですでに速いと思う。
100前後でだいぶ速いよ。
150以上は趣味の領域で、実戦を超えはじめている。
200以上は競技の入り口だよ。

競技タイピングは実戦と異なる、
特殊な攻略や修行が必要で、
それはもはや実用と関係ないゲームであると僕は現在考えている。


速い遅いと速度の議論をするとき、
絶対値(上ではATC基準だけど、首尾一貫してればなんでもよい)
による議論と、
相対値による議論がある。
「始めたより速くなった」「qwertyより速くなった」
「期待のスーパー速度に近づいた」
のどれかではないだろうか。
で、
最初は1番を達成できるからいいのだが、
2番や3番を達成できず、
テンションが下がるのではないだろうか。


効率を考える時、
速度だけでなく、最初にあげた3つの要素を考えるべきだ。

「楽になった」という感想が少ないのは、
かつてqwertyで打ってた時、
苦しみを感じたことがない人なのかも知れない。
労力で苦痛を感じていたら、
劇的な労力軽減は驚くべきことになるからね。


まあつまり、
ヘビーユーザーではなくライトユーザーが手を出して、
ライトな使用では効能をそれほど感じない、
という当たり前の結果がたくさん出ているのが、
現在地点かしらねえ。

「大西配列をやると手の疲れが楽になるぞ」
「大西配列をやると標準運指のブラインドタッチができるぞ」
という噂で広まるといいのにね。


もちろんこの「大西配列」の部分を、
他の新配列にしても同じくだと思う。



習熟してくると、秒5カナは可能になる。
速度で考えると、1/5秒の部分をどう効率化するか、
という話になる。
なので、それが積もり積もっても知れてる時間にしかならない。
それよりも、疲労の方がファクターとして効くように思うけどねえ。
posted by おおおかとしひこ at 11:50| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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