「qwertyはゴミ」というのはキャッチーでミーム的で、
僕もそう思うのだが、正確ではない。
なのでこのようにひらいて言い換えてみたい。
1. qwerty英語の起源はどうでもよい
qwerty英語を批判して、
dvorak、colemak、minimakなど、
非qwertyの英語配列は多数提案されている
僕は日本語の話をしたいのでこれ以上踏み込まない
2. qwerty英語を、ローマ字として打つのがqwertyローマ字
JISカナもあるけど、
50カナ覚えるより26アルファベットのほうが、
「目で探すのが楽」なので普及した
3. 現在、qwertyローマ字97%、JISカナ3%程度
そのうち、ブラインドタッチはわずか30%
つまり目で探してる人70%
4. qwertyローマ字は、目で探す分には、
まあまあ使いやすい配列。
これを変更したからとて、劇的に良くなる程でもない
5. ところが、qwertyローマ字は、
ブラインドタッチにした瞬間牙を剥く。
一番使うAが最弱の左小指、エンターBS-右小指、
ホームポジション使わない、TYけっこう使う
指が飛び飛びになったり、打ちにくい動線がある
(例: saseta, wazawaza, de, ki, yu)
qwertyローマ字はブラインドタッチを想定して作られた配列ではない。
qwerty英語も同様。
それをブラインドタッチすると、
標準運指的に無理のある運動だらけになる(そりゃそうだ
6. だから、標準運指のブラインドタッチをしやすい配列にするべきだ
7. 標準運指の性質は、目で見るのとは異なる
同指連打は遅い、同指段越えは遅い
ホームポジション(中段)が打ちやすく、ついで上段、下段
隣指は速い(アルペジオ)、左右交互はやりやすい
左右交互が連続すると追い越しが発生する
親指と組み合わせやすい
人差し指が強く速く、ついで中指、薬指、小指
人差し指と小指の上段は遠い、中指と薬指の下段は打ちにくい
右手が左手より器用で強い(右利きの場合)
左右同時だと、弱い指でも動くことがある
フレーズごとに運指を覚えるので、
日英共用は結局二種類運指を覚えることになる
8. 7から逆算した配列をつくるべき
qwertyローマ字は、これらの要件をほぼ満たしていないゴミ配列。
9. ローマ字方式、カナ方式、漢直方式がある
ローマ字方式…1〜3打で1カナ、アルファベット19種
カナ方式…1〜2打で1カナ、カナ50種
漢直方式…2〜3打で1文字、ひらがな50、カタカナ50、漢字1000〜2000
打鍵範囲、記憶負荷、打鍵数、運指のしやすさなどで、
負荷やスピードが決まる
qwertyローマ字は、目で見て打つには、
まあまあの配列だ。
大きく悪いわけではなく、
配列を入れ替えても、そのコストに見合うほどのリターンはない。
(2倍速くはならない)
だが、qwertyローマ字はブラインドタッチにはゴミだ。
効率の良い配列に変えるべき。
僕個人は薙刀式で、3倍速くなった。(もともとqwertyが遅かったので)
また、すでにqwertyローマ字ブラインドタッチが、
そこそこ速い人は、
速さではなく負荷の楽さ(疲れなさ)が、
2〜3倍に改善する可能性がある。
(結論)
速くなりたい人、疲れたくない人は、
qwertyローマ字を見ながら打つか、
ブラインドタッチで、(ゴミを使わずに)
新配列を使うべきである。
新配列の名作には、
ローマ字方式…大西配列、Tomisuke配列、カタナ式、けいならべ、SKY配列、M式
DvorakJP、Colemak
カナ配列…薙刀式、月配列、新下駄配列、飛鳥配列、シン蜂蜜小梅配列、
かわせみ配列、phoenixカナ配列、親指シフト、TRONカナ配列
漢直…T-code、TUT-code、G-code、奏コード
などがある。
他にも多数(数百のレベル)存在するので、
どこかにあなたの指に合う配列があると思う。
配列動画を多数まとめてあるので、僕のブログのトップ記事からたどってね。
2025年03月12日
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