2025年03月12日

【薙刀式】ナンバと側対歩と斜対歩

ラクダエンさんのナンバに関するツイートを見て、
色々と考えたこと。

> ナンバは「安定したまま歩く」所作なのか。根本的には摺り足と同じなのか。んで衝撃を仙骨の周りに流してくから球なのか。ボールベアリングだ。

摺り足やボールベアリングのたとえがよくわからなかった。
まあいいやと思って元祖甲野さんのナンバ動画を漁ったら、
わかりやすい動画が意外と出てこないのよねー。


甲野さんの中では古武術の身体操作のひとつ、くらいになってて、
ナンバだけを独立して取り出してないなと感じた。

なのでわかりやすいナンバ動画はこれかな。
https://m.youtube.com/watch?v=1-1x8X7rjEE

地面を蹴らないで水平に動かすために、
体軸を斜めに倒してこの勢いで前に進む。
そのままだとこけるから慌てて足で支える。
減速せずに倒れ続けるので、
次の足でまた支える、
減速せずに倒れ続けるので…
という繰り返しをしている。

月は円運動をしているのではない、
地球に落下し続けているのだ
(ただし遠心力が落下速度と釣り合ってしまったので、
永遠に円運動をしてるだけ)、
というのに感覚が近い気がしている。

気持ちとしては、
最初に初期速度を与えたら、
あとは自動的にスーッと動いてる感覚。

だから、一番最初のスタートはいる。
それさえ押せばあとは不安定のまま安定するみたいな感じ。

この動画の人は重心を上げて前に落とすと言ってるが、
甲野さんのは武術らしく、
膝を抜いて重心を下げて、ベタ足で前に落ちるやり方。
(僕はこれを使ってる)

これで楽するために、
上半身と下半身を一致させる方法論が、
縦に手を動かすこと。
これは東朋高校バスケ部や陸上部で有名になったやり方だ。

甲野さんのはそれがもっと小さくまとまってるので、
外から見てわかりにくいのよね。



…とつらつら見ていたら、
馬の走法の、側対歩と斜対歩について気になった。

ナンバは同じ側の手足を連動させる側対歩で、
近代体育歩き(現代の普通歩き)は、反対側の手足を連動させる、
斜対歩だからだ。

以下のページがわかりやすかった。

側対歩の特徴は?斜対歩との違いと、乗馬でのメリットを解説
https://horse-academia.com/pace-trot/

ナンバ-側対歩は上下動が少ないから、
乗馬や運搬に向く(荷崩れしない)んですって。なるほど。
だけど馬の本能的には、
現代歩き-斜対歩が多いんだそう。へえ。
これを、乗馬用として、側対歩に飼い慣らすらしい。へえ。

ギャロップという特殊な走り(競走馬)などは、
体が浮いてる瞬間の長い側対歩なのだそう。なるほど。

上に紹介したページ埋め込み動画の中で、
アイルランド種によるフライングペース走法が、
見たこともない動きでびびる。
https://www.youtube.com/watch?v=wPwtO9dLH7U
の0:46あたりから。

ナンバの高速走法だ。
中にオッサン二人が入ってるんじゃないかと思えるほどの、
めちゃくちゃ安定した走法。上体安定しすぎやろ。

ナンバ走りは末續がハードルでやったことで有名になったけど、
末續みたいな馬だよなこれ。



で、なんだっけ笑

オフバランス打法は、傍目から見たら不安定に見えるのだが、
内部では安定してるんだよな。
ナンバ歩きや走りが、それに近いと考えている。
重心が全部同時並進しているので。

現代歩きは、不安定のまま歩いてる感じで、
中に安定はない気がする。ねじれてるので。

フライングペース走法みたいに高速で打鍵する、
といいのだろう。
(どうやるんや)
posted by おおおかとしひこ at 12:03| Comment(0) | TrackBack(0) | カタナ式 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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