以前評判を聞いてたのだが、ようやく見る機会が訪れた。
(野球好きの)糸井重里が言ってたんだけど、
応援の仕方がわからない時は、
とにかくそいつの名前を叫べばいいんだって。
そりゃみんな「矢野ーっ!」って叫びたくなるよ。
そんな映画だった。
甲子園の応援席アルプススタンド。
そこのワンシチュエーションもの。
野球の試合はもちろん映さない。
試合進行は音とガヤと吹奏楽部のみ。
それだけでストーリーになるのかと思ってたが、
なったわ。
すごいよかった。
高校の演劇部のために先生が書いた台本なんだって。
すごいいいじゃん。
こんな演劇できるなら演劇部に入りたいわな。
演劇らしい、人の出入りが色々あって、
2ショット3ショットを変えて行って、
話題を変えていく技法は真似できる。
そこでセットアップしていく逆算が巧み。
ワンシチュエーションものの参考になると思う。
以下ネタバレ。
久住さんだけがその後どうなったかわかんないんだよね。
メガネの子が「久住いい音出してんぞー!」って、
一人だけ叫んだ場面が一番好き。
青春は叫ぶことだ。
ベタだけど真実だ。
どうせみんなどこかで敗北する。
その一回の敗北でやめなかったやつだけが、
その後やれるんだよな。
とても熱い話でよかった。
見てよかった。
園田も社会人野球やってて良かった。
プロになれるといいな。
あと、伏線の撒き方と、
回収の仕方が見事。
ラストボール飛んでくるんだろ、
とみんな待ち構えててホラきた、
となって落ちた感じだよね。
うまい。
2025年03月14日
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